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【ロンドン国際大会13位】滅びブルル[VGC2017]

【ロンドン国際大会13位】滅びブルル[VGC2017]

動画:London Internationals 13th Place Team Report! VGC17
作者:Wolfe Glick(@WolfeyGlick)
翻訳:ryokon(@ryokonVGC)
 

まず初めましての方は初めまして、2016年世界チャンピオンのWolfe Glickと言います。今回は私が先日のロンドン・インターナショナルチャンピオンシップス大会で使用したパーティを紹介したいと思います。いままでパーティ紹介はその年のルールが終わった後以外あまりしてきませんでしたが、個人的にこのパーティが気に入っているのと、多くの要望があったのでこの機会に紹介したいと思います。

構築経緯

ロンドンで使うパーティを考え始めたのは実は大会の1週間前ほどで、あまり時間がなかったため様々な友人の助けによりこのパーティは完成しました。

まず大会に向け着手したものは完成系のパーティとはガラッと違う、ワルビアル、カプ・テテフ、テッカグヤという軸でした。それがどこかの過程でニョロトノが入ってきてとても感触が良かったので改めてニョロトノからパーティを考え始めました。

個別説明

 ニョロトノ

技  : まもる アンコール ねっとう ほろびのうた
持ち物: オボンのみ
特性 : あめふらし
性格 : おだやか
努力値: H252 B108 C4 D76 S68
実数値: 197-*-109-111-143-99

B : A145ガラガラR(ふといホネ)「シャドーボーン(A-1)」オボン込み2発耐え
B : A200カプブルル(グラスフィールド)「ウッドホーン(A-1)」耐え
B : A182ガブリアス「じしんZ」14/16で耐え
D : C147カプ・コケコ(エレキフィールド)「10まんボルト」耐え
D : C147カプコケコ珠「10まんボルト」オボンの実+グラスフィールド回復込み2発耐え
S : 準速ガラガラ+2
  
雨という天候とニョロトノというポケモンは個人的に過去のルールでも好んで使用していたこともあり、今回のアローラダブルでも可能性を探るべくこのポケモンをかなりの対戦数試しました。

まず「こだわりスカーフ」をもたせた形で試しましたがしっくりこず、「ミズZ」をもたせたものも悪くはなかったのですがやはり物足りないと感じました。最終的に耐久に大きく振り、サポート技2つに「ねっとう」を搭載したこのニョロトノにたどり着きました。ロンドンに向けて私が一番恐れていたコータス入りのパーティにも天候を雨にすることで対処できるところも評価しています。

「ほろびのうた」は耐久戦を仕掛けてくるパーティに対し、相手の2体を先に落とし最後の2体を「ほろびのうた」で詰めるという使い方をします。技外しが嫌いで相手をやけど状態にするのも好きなので、攻撃技は「ねっとう」で確定。「アンコール」はニョロトノが素早さで上を取っている状況であれば相手に大きく圧力をかけることができ、現環境には足の遅いポケモンは決して少なくないので採用しました。

ダメージ計算を見てもらうとわかるとおり、耐久に大きく振ることでかなりの攻撃を「オボンのみ」込みで耐えてくれます。特攻には特になにも意識せず4振りましたが、ガラガラなどの弱点の突けるポケモンには雨込みで9割以上となかなかいいダメージを与えてくれます。素早さは後ほど紹介する準速ガラガラ抜きに設定しているカプ・ブルルより一つ上です。

 ボーマンダ

技  : まもる りゅうせいぐん みがわり かえんほうしゃ
持ち物: ドラゴンZ
特性 : いかく
性格 : おくびょう
努力値: C252 D4 S252
実数値: 170-*-100-162-101-167

ボーマンダは大会前に一番不満を持っていたポケモンで、その理由として、私はZ技は相手を大きく削る手段として使いたかったのですが、ボーマンダの「りゅうせいぐんZ」はあまり火力がなく、相手を一発で倒すことがほぼありません。しかしボーマンダというポケモン自体はハマればとても強く、今後もうすこし理解を深めたいポケモンだと感じました。

まず努力値はすでに足りていない特攻をこれ以上下げないように全振りしました。特防に4振ったのはポリゴン2の『ダウンロード』がランダムな1体から判定されると勘違いしていたため。素早さをウインディ、カプテテフ抜きまで下げることも検討しましたが、その分浮く少量の努力値では、特に耐久に振っても意味がなかったため最終的にこうなりました。

技構成はコンセプトである「ドラゴンZ」で2度強いドラゴン技を打つために「りゅうせいぐん」、そして「まもる」までが確定。安定した範囲技として「かえんほうしゃ」。最後の技は相手のジバコイル対策に「めざめるパワー地面」も検討しましたがピンポイントすぎると判断し、「ほえる」、「はねやすめ」なども検討しましたが、最終的に「みがわり」に落ち着きました。相手の「トリックルーム」にパーティが全体的に弱かったら多分「ほえる」にしていたと思います。

『いかく』を持つポケモンをいくつか試した中でそれぞれの感想を言うと、ギャラドスはニョロトノと電気タイプ弱点が重なり、それに加え個人的にあまり魅力を感じませんでした。ワルビアルは耐久が良いわけでもなく、相手を倒す力があるわけでもなくとても中途半端に感じました。ウインディは単体でみるととても強いと思ったのですが、ニョロトノと一緒に試してみるとどちらも相手にダメージを与える手段が乏しく、噛み合いが良くないと判断し今回は採用を見送りました。

 ジバコイル

技  : まもる 10まんボルト ラスターカノン みがわり
持ち物: たべのこし
特性 : じりょく
性格 : ひかえめ
努力値: H252 CXXX B44 D44 SXXX
実数値: 177-*-141-XXX-116-XXX

B : A182ガブリアス「じしん(A-1)」耐え
D : C128テッカグヤ「かえんほうしゃ」20.3%-24.8%(みがわりが確定耐え)

次のジバコイルの素早さと特攻の努力値が未公開なのは、素早さの努力値は相手のテッカグヤを抜くことを目的にしていたため、素早さの競い合いを加速させないためにもここでは伏せておきたいと思います。

ニョロトノとカプブルルを使っていた時に相手のテッカグヤに対抗できるポケモンが欲しいと感じ、ついでにカプテテフやカプコケコにも対抗できる鋼ポケモンも欲しかったのでトゲデマルを使おうと冗談半分で言っていたところ、友人のジャイブタイム(jivetime)がシングルでジバコイルがとても強いという話を聞き、試したところ気に入りそのまま採用しました。

特性『じりょく』と「みがわり」により相手のテッカグヤを無力化することができ、ジバコイルの横に更にテッカグヤに強いニョロトノのようなポケモンを置くことで実質2対1のような状況を作り出すこともできます。最悪相手の「やどりぎのタネ」を食らってもグラスフィールドなどで回復することができるのも保険になります。持ち物は「こだわりスカーフ」、「こだわりメガネ」、「たべのこし」で迷ったのですが、jivetimeに「たべのこし」+「みがわり」を勧められたのでそのまま使いました(笑)

 カプ・ブルル

技  : まもる ウッドホーン やどりぎのタネ みがわり
持ち物: ラムのみ
特性 : グラスメイカー
性格 : いじっぱり
努力値: H252 A36 B60 D140 S20
実数値: 177-170-143-*-133-98

A:202-112ミロカロスに「ウッドホーン」198-234ダメージ
B:A182ガブリアス「どくづき」13/16耐え
D:C147カプ・コケコ珠「マジカルシャイン」+A182ガブリアス「どくづき(A-1)」耐え

このカプ・ブルルの型で一番質問が多かったのは「ラムのみ」の採用理由でした。ティル・ベーマー(Till Böhmer)との対戦を見ていただくとわかるのですが、 「どくどく」を透かす役割や相手のミロカロス等の「ねっとう」に対しやけどを引くことを恐れず受けだしすることが可能になるので精神的にもとても楽になります。
 

 

Till Böhmer戦。

 

耐久戦を見据えての採用なので努力値を耐久に大きく振り、技は相手を倒すための「ウッドハンマー」ではなく「ウッドホーン」を採用しています。このポケモンはサブウェポンを覚えないわけではないのですが、「ストーンエッジ」はほとんど打つ機会がなく、「ばかぢから」は単純にあまり強くなく、「しぜんのいかり」なども試しましたが「みがわり」+「やどりぎのタネ」が一番しっくりきたのでそのまま採用しました。

「みがわり」を搭載することで相手の読みに関係なくとりあえず様子を見ることができ、最悪普通に攻撃されたとしても体力をすこし消耗するだけで済み、それも「グラスフィールド」のおかげで回復できるのでかなり重宝しました。「やどりぎのタネ」は相手のテッカグヤやポリゴン2に対して打てる技として採用しました。

カプブルルを使用する際の注意点として、相手に倒しづらいポケモンがいる場合、「グラスフィールド」の回復効果は相手にも及ぶので、このパーティだとベトベトンなどが厳しいのですが、回復を与えることで更に突破が困難になってしまいます。素早さは先ほど述べた通り準速ガラガラ+1。余談ですが、ロンドンで一度最速ガラガラにあたり試合を落としてしまいました(笑)

 ポリゴン2

技  : トリックルーム トライアタック れいとうビーム じこさいせい
持ち物: しんかのきせき
特性 : ダウンロード
性格 : なまいき
努力値: H252 B92 D164
実数値: 192-*-122-125-149-58

D : C161ゴルダック(雨)「ハイドロポンプZ」+ C156ニョロトノ(雨)「ねっとう」耐え

以上の4体がこのパーティの核となるポケモン達なのですが、上のポケモンでは相手をしにくい並びが幾つかありました。主にガブリアス+カプ・コケコ、雨ゴルダック、カミツルギ、フェローチェに弱いと感じこれらに共通する弱点を探った結果、全て素早さの速いポケモンだったので「トリックルーム」で解決するためにポリゴン2を入れました。

特性は相手のフィールドを再度展開し有利にしてしまう可能性のある『トレース』ではなく『ダウンロード』。技は最後まで自信を持てませんでしたが、このパーティが苦手とする相手のガブリアスを倒すための「れいとうビーム」は確定で入ると思います。

「トリックルーム」下で相手に少しでも負荷をかけるために「トライアタック」も採用しています。努力値は相手の雨+ゴルダックを意識し特防に大きく振っています。ゴルダックの「ハイドロポンプZ」+隣の「ねっとう」を確定で耐える数値になっています。冗談半分で使われたことのある「みずびたし」+「カプコケコ」の珠「かみなり」でポリゴン2を落とされたことがあったので、一応それも耐えるようになっています(笑)。

MVP級の活躍はとくに無く、多く選出することもなかったポケモンでしたが、ポリゴン2の主な役割は相手の高速アタッカーからの攻撃を受けきり「トリックルーム」で切り返すことであり、遅く持久戦に長けたこのパーティにとっては重要な役割を担います。

 ベトベトンR

技  : まもる はたきおとす どくづき かげうち
持ち物: フィラのみ
特性 : くいしんぼう
性格 : いじっぱり
努力値: H252 A44 B108 D100 S4
実数値: 212-144-109-*-133-71

A : 146-105カプコケコを「どくづき」+「かげうち」で確定
A : 177-96カプテテフを「どくづき」+「かげうち」で確定
D : C147カプコケコ(エレキフィールド)珠「10まんボルト」フィラの実込み2発耐え

最後に紹介するベトベトンは一番最後に追加したポケモンで、大会の前日に決めました。主にまだ厳しいと感じていたフェローチェやコータス+ドレディア、カプテテフに強めの駒として採用しました。配分は私が以前動画で紹介したものを流用しました。このポケモンもあまり選出する機会のないポケモンでしたが、出した時には満足する活躍を見せてくれました。

Wolfe Glick

Competitive VGC Player. 2016 Pokemon World Champion. 6x World Participant. 5x Regional Champion. 2x National Champ. Junior at Virginia Tech. @Twitch partner.

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