【第2回関東リージョナル 3位】 ボルチェンコケコバイオレンス[VGC2017](QRレンタルチームあり)
成績
第2回関東リージョナル:3位
はじめまして、ゆういち(@Yuuichi_u1)と申します。
今回、1月22日に開催された関東リージョナルで3位に入賞することができたので、記事を書かせていただきました。
関連動画
第2回関東リージョナル準決勝 ジュニオVSゆういち
第2回関東リージョナル3位決定戦 たいきVSゆういち
構築経緯
簡潔ですが、主に下記の2点に重点を置き、試合に勝つことを目標としました。
①カプ・コケコの「ボルトチェンジ」で後半にフィールドを取り返し、試合展開を有利に進める
+
②現在流行している壁と耐久ポケモンや積みポケモンを組み合わせてダメージレースで殴り勝つ
残りの2枠は、
電気の一貫を切るためにガブリアス
コケコ+ツルギの先発が強いのでカミツルギ
①眼鏡ボルトチェンジカプ・コケコ、
②オーロラベールキュウコン+鈍いリサイクルカビゴン+瞑想食べ残しカプ・レヒレの4体を確保し、
残りにガブリアス、カミツルギを加えた6体を採用しました。
個別説明
カプ・コケコ
技 : 10まんボルト ボルトチェンジ マジカルシャイン めざめるパワー氷
持ち物: こだわりメガネ
特性 : エレキメイカー
性格 : おくびょう
努力値: C252 D4 S252
実数値: 145-*-105-147-96-200
構築を始めるにあたって、まずはこのカプ・コケコから考えました。
カプ・コケコはカプ系の中で素早さが1番速いため、先発に置いたときに他のカプ系にフィールドを取られてしまいます。
そこで「ボルトチェンジ」を使うことでこの問題を解消することにしました。
また、以前は特性『ひらいしん』を持ったガラガラが流行していたため、電気単体技で拘りづらくなっていました。
しかし、最近ではガラガラの使用率が下がったため、以前に比べて電気単体技が無効化されることが少なくなり、こだわりアイテムを持たせやすくなりました。
「こだわりメガネ」を持つことにより、ガラガラの代わりの炎タイプとして使用率を大きく伸ばしてるウインディへの大きなダメージソースとなり、仮に相手がそこまで耐久に割いていなかった場合は一撃で落とすことができます。
目的は、「こだわりメガネ」を持たせた「ボルトチェンジ」で大きなダメージを与えつつ、中盤~後半に「エレキフィールド」を取り返し、再度登場したカプ・コケコで削れているポケモンを一掃することとしました。
試合前半に「ボルトチェンジ」で雑に削り、後半で「エレキフィールド」を取り返しながら、「こだわりメガネ」の高火力を押し付けるのは単純ながらも強力でした。
トリックルームパーティなどに対しても、初手で「ボルトチェンジ」から入ってダメージを稼ぎつつ、裏から耐久のあるカビゴンを出すことで、クッションだけでなくトリックルーム下でのアタッカーとして展開をすることができます。
実際の対戦でも「トリックルーム」を持ったポリゴン2に2回当たりましたが、「ボルトチェンジ」からの展開で勝つことができました。
キュウコンR
技 : ふぶき フリーズドライ オーロラベール ほえる
持ち物: ひかりのねんど
特性 : ゆきふらし
性格 : おくびょう
努力値: H4 C252 S252
実数値: 149-*-95-133-120-177
壁展開の要として、「オーロラベール」を覚えたキュウコンを採用しました。
「ひかりのねんど」を持たせていますが、最近は「こだわりスカーフ」を持ったカミツルギや、「デンキZ」を持ったカプ・コケコが多く、それによって縛られる展開も多いため、「きあいのタスキ」を持たせた方が安定性は上がると思います。
ただ、「オーロラベール」を貼れた際には、8ターンという長い間壁下で戦うことができ、ほとんどの試合は壁が切れる前に決着をつけられることが多いです。
技構成ですが、「ふぶき」、「オーロラベール」、水タイプに打点の持てる「フリーズドライ」までは確定とし、最後の枠には、カビゴンが選出できなかった時のトリックルームパーティへの対策、そしてイーブイバトンパーティへの対策として「ほえる」を採用しました。
カビゴン
技 : おんがえし 10まんばりき のろい リサイクル
持ち物: フィラのみ
特性 : くいしんぼう
性格 : いじっぱり
努力値: H148 A76 B204 D76 S4
実数値: 254-154-111-*-140-51
3匹目に入ってきたポケモンです。
壁展開の積みアタッカーとして、最近流行している「リサイクル」カビゴンを採用しました。
この枠はマッシブーンと悩みましたが、マッシブーンより筋肉は少ないが、脂肪があるため非常に高い耐久を持っております。
採用理由としては、以下の3つの理由が挙げられます。
①現環境で格闘ポケモンの使用率が低いこと
②今作から強化されたHP1/2回復する「フィラのみ」系統のアイテム+「リサイクル」の組み合わせが非常に強力なこと
③トリックルームパーティーに少しでも圧力をかけるため
技構成ですが、タイプ一致で打てる「おんがえし」、積み技の鈍い、回復技としてリサイクルまで確定とし、最後の枠には「10まんばりき」を選択しました。「10まんばりき」にした理由は、地面単体技で有用に働く場面が多いことや、ウツロイドに打点を持ちたかったためです。
カプ・レヒレ
技 : だくりゅう ムーンフォース めいそう まもる
持ち物: たべのこし
特性 : ミストメイカー
性格 : ひかえめ
努力値: H236 B4 C212 D4 S52
実数値: 175-*-136-156-151-112
壁下での第2の積みアタッカーとして採用しました。
最近では、「こだわりメガネ」を持ったカプ・レヒレが流行しておりますが、「こだわりメガネ」で使用していると集中で倒されてしまう可能性があることや、今回はカプ・コケコに「こだわりメガネ」を採用していることもあるため、「たべのこし」を持たせ瞑想型で使用しました。
カプ・レヒレも「オーロラベール」を貼ることで元々高い耐久力が強化され、さらに「めいそう」を積むことで、相手にプレッシャーをかけていきます。ちなみにカプレヒレで「めいそう」をするときは、私も一緒に瞑想して集中力を高めています。
壁下で「めいそう」を積めた際には、非常に耐久の高いアタッカーとして機能してくれるため、心強いポケモンとなってくれました。
ただ、このポケモンについては反省点が2つありました。
1つ目は、相手のカプ・レヒレより早く「めいそう」を積める素早さで良いと考えていましたが、雨パーティにも選出するため、最低限相手のペリッパーよりも早く設定したS129を確保するべきでした。
2つ目ですが、持ち物「たべのこし」としておりますが、火力がインフレしている今、「めいそう」を積んでも回復が間に合わないことがありました。そのため、持ち物を「ウイのみ」や「イアのみ」などに変更するのも候補かと思います。
ガブリアス
技 : じしん どくづき ほのおのキバ みがわり
持ち物: ジメンZ
特性 : さめはだ
性格 : ようき
努力値: H4 A252 S252
実数値: 184-182-115-*-105-169
このルールでは電気の一貫を切るのは非常に大切なため、ガブリアスを採用しました。
努力値は、火力を最大限に活かしつつ、最速を確保したAS252で使用しました。持ち物は、数的に有利を取ることのできる「ジメンZ」を持たせました。
技構成ですが、「じしん」、「どくづき」、「ほのおのキバ」まで確定として、最後の枠は「まもる」を切って「みがわり」を採用しました。
関東リージョナルはBO3のため、1戦目に「ジメンZ」技でポケモン1体を倒すことができた場合、2戦目以降、相手は「ジメンZ」を警戒して交換または、「まもる」など挟んでくることが考えられます。このタイミングで「みがわり」を残すことができれば、大きなアドバンテージを得られると思い採用しました。
また、「やどりぎのタネ」から入ってくるテッカグヤに対しても「みがわり」から入れば有利に立ち回ることができます。
「まもる」と「みがわり」は一長一短だと思いますが、実際の対戦では、守りたい場面よりも「みがわり」の方が有用に働いた場面の方が多かったため、今回に関しては「みがわり」の採用は正解だったと思います。
カミツルギ
技 : リーフブレード スマートホーン せいなるつるぎ はっぱカッター
持ち物: こだわりスカーフ
特性 : ビーストブースト
性格 : ようき
努力値: H4 A252 S252
実数値: 134-233-151-*-52-177
最後のポケモンは、テッカグヤと迷いましたが、カミツルギを採用しました。
採用理由として、カプコケコ+カミツルギの先発が強力であり、今回はBO3であることから有利展開に持っていける選出パターンの1つとして置いておきたかったからです。
技構成は、「リーフブレード」、「スマートホーン」、「せいなるつるぎ」まで確定とし、最後の枠はテッカグヤに勝てる可能性のある「ハサミギロチン」と、「はっぱカッター」で迷いましたが、今回は「はっぱカッター」で使用しました。
持ち物に関しては、「オーロラベール」とも相性の良い「とつげきチョッキ」を持たせたDS基調のカミツルギと迷っておりましたが、今回は、相手の「こだわりスカーフ」持ちのポケモン、特に「こだわりスカーフ」ガブリアスの上を取りたかったため、「こだわりスカーフ」を持たせ、陽気最速で採用しました。
相手のキュウコンとの同速を避けれたり、「こだわりスカーフ」を持ったカプ・テテフやガブリアスを抜くことができ、上からの縛り性能が非常に高く、使用感は悪くありませんでした。
基本選出と立ち回り
基本選出① ”Wall Strategy”(壁展開)
先発 +α(or)
後発 +α(残りのポケモンから選択)
先発のキュウコンの「ひかりのねんど」+「オーロラベール」で8ターンの壁を貼り、「めいそう」カプ・レヒレや「のろい」カビゴンなどで詰めていく選出です。
ただし、先発にキュウコンを置くことは確定としておりますが、必ずしもカビゴンやカプ・レヒレを選出するわけではありません。
しかしながら、それでも後発にカビゴンを置くことは割と多いです。壁を貼ることができれば、後発の「のろい」カビゴンが驚異的な耐久力を発揮するため、カビゴンで詰ませる展開も多いと思います。
基本選出② “Kokotana”
先発
後発
先発は、カプコケコ+「こだわりスカーフ」カミツルギで固定し、「マジカルシャイン」or電気技+スカーフカミツルギ攻撃でどちらか一体のポケモンを倒し、数的有利で試合を進めていく作戦です。
後発にキュウコンは置かないので、後発ガブリアス、カビゴン、カプ・レヒレからの選択になります。
相手にギガイアスがいた場合は、壁展開を狙うよりも、基本的にはカプ・コケコ+カミツルギ、取り巻きのガブリアスや「めいそう」カプ・レヒレで戦っていきます。
基本選出③ “Emperor dominance”(vsトリックルームパーティ、vs追い風パーティ)
先発 +α
後発 +α
対トリックルームパーティに対しては、先発にカプ・コケコ、裏にカビゴンを置くことまで確定させます。
カプ・コケコの隣には、キュウコンを置いて「オーロラベール」を貼り、裏のカビゴンと合わせて長期戦に持ち込むか、「ジメンZ」ガブリアスあるいはスカーフカミツルギで圧力をかけるかの2パターンです。
この高圧的な動きから、私はこの選出を ”Emperor dominance”(皇帝の支配) と呼ぶことにしました。
追い風パーティの選出も、先発カプ・コケコ+キュウコンorカミツルギから入り、裏にカビゴンorガブリアスorカプ・レヒレを置いて戦うことが多いです。追い風ポケモンの代表例として、プテラ、バルジーナ、ウォーグルなどが挙げられるので、基本キュウコン+カプ・コケコで圧力をかけていきますが、追い風+ギガイアス入りのパーティには、カプ・コケコ+カミツルギから入る場合が多いです。
選出④ ”Anti-Weather”(vs天候パーティ)
基本的にキュウコンは、対スタンパーティには強めに出れますが、他の天候パーティは苦手としているためきつい対戦をしいられてしまいます。
晴れパーティはガブリアス、カプコケコ、カプ・レヒレ、カビゴン、
雨パーティは、めいそうカプ・レヒレやカミツルギなどでごまかしながら戦う感じになります。
天候パーティはそこまで数も多いわけではないので、ある程度割り切ってしまった所もあり、今後対天候パーティについても煮詰めていく必要があります。
所感
今回の対戦において、改めて重要だと思ったことが2つありました。
①選択時間45秒について
45秒というと結構長く聞こえますが、いざ実際に対戦してみると、重要な場面におけるターン(試合が決定づけられるようなターン)においては、明らかに45秒という時間では足りませんでした。
こういったターンでは、多くのパターンが存在し、それらを全て把握することは難しいと思います。
簡単ではありませんが、こういう盤面になったらこう立ち回るなどあらかじめ決めておくのもいいと思います。
レート対戦では、時間内にボタンを押せているという人も、いざ大事な試合になると、自分が意図した選択を時間内にできていないこともあると思います。
実際に、日本代表戦に出場した人や世界大会決勝出場した人に話を聞くと、時間内にボタンを押せず”時間切れ”を起こしたという話も聞きます。
一度、バトルビデオを見返して重要な場面におけるターンで、自分が45秒以内にしっかり自信をもってボタンを押せているのか確認してみるのもいいかもしれないですね。
②対戦におけるダメージ感覚
以前までのオフでは、ダメージツールの計算が可能でしたが、最近では日本代表決定戦や世界大会などが意識されてダメージツールの計算が使用不可になっていることもあります。
実際に対戦をしていると、この技で相手のポケモンを落せるのか?ミリ耐えされるのか?などといった盤面も多々あると思います。こういった場面では、その人がどれだけ対戦を培っていて、ダメージ感覚を持っているかが問われると思います。
日頃から対戦数をこなし、ダメージ感覚を養い頭に叩き込んでおくことの重要性を改めて感じました。
総括
WCS2013で強かった壁構築が、WCS2017でまた強さを取り戻して活躍してるのは昔を思い出す感じで嬉しいですね。
今回の対戦を振り返ってですが、BO3ということもあって、BO3ならではの駆け引きとスリルを楽しめたので、非常に満足した対戦ができました。
本当は一番大好きなマッシブーンを活躍させてあげたかったので、どこかでマッシブーンと一緒に暴れたいと思ってます。
ジャパンカップまであと3か月、悔いの残らないようポケモンをしていきたいと思います。
以上、「マッシブーンを愛する男」マッシブンゆういちがお送りしました。
QRレンタルチーム
※なつき度の関係で、カビゴンの「おんがえし」を「からげんき」に変更しています。
QRレンタルチームの使い方
①【PC側の操作】PGLにログインして、上記[QRレンタルチーム詳細(PGL)]ページ下にある[QRコードを表示する]ボタンをクリック。
②【DS側の操作】バトルチームの選択画面で[QRコードを読み込む]を選択。
使い方の注意についてPGLより引用:
「QRレンタルチーム」は通信対戦やバトルスポットの一部、バトルツリーなどで、「バトルチームを選ぶ」ときに左端にある「QRコードを読み込む」から、使うことができます。 カメラが起動するので、このQRコードが枠内に収まるようにして読み込んでください。 メニュー画面の「QRスキャン」から読み込んでもQRレンタルチームは利用できませんので、ご注意ください。 【ご注意!!】 |
ゆういち
WCS2014 世界ベスト16 WCS2015世界ベスト32/WCS2013〜2016 日本代表戦出場 / ニコニコ超選手権2013優勝 WCS2010山形準優勝 [Twitter]@Yuuichi_u1
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