原文:2017 Play Pokémon VGC Rules and Formats (クリックするとpdfファイルがダウンロードされます。)
1. チーム構成
プレイヤーは本文の制限に基づきチームを組むこと。以下のルールおよび制限は「標準フォーマット」とする。
1.1 対戦チームの用意
選手は各自の対戦用チームを用意すること、そしてこれを大会終始変えることを認められない。
チームには最低4匹のポケモンの登録がされていること。
1.2 ニックネーム
チーム内に同じニックネームを付けられたポケモンが2匹以上含まれていないこと。
チーム内に別のポケモンの名前がニックネームとして付けられたポケモンが含まれていないこと。(例:「マメパト」と名付けられたケンホロウ)
トレーナー名およびポケモンの名前に不適切、中傷的単語が含まれていないこと。
1.3 持ち物
各ポケモンは持ち物を一つ持たせることが可能、しかし同じ持ち物を別々の二匹のポケモンに持たせることはできない。
通常プレイ、公式イベントで入手可能(株式会社ポケモンおよび任天堂がグローバルリンク関係より配信したものを含む)アイテムのみ使用可能。
ポケモンにメガストーンを持たせるのは禁止とする。
1.4 ポケモン
チーム内に同じアローラ図鑑番号を持つポケモンが二匹以上いないこと。
通常プレイおよび公式イベントより配布で取得可能なわざを覚えたポケモンのみ使用可能。
隠れ特性を持つポケモンは使用可能。
Zワザの使用可能。
「黒いクローバー」マークの付いたポケモンのみ使用可能。
レベル50以上、以下のポケモンの参加は可能だが、これらは対戦中自動的にレベル50に設定される。
アローラ図鑑番号001-204, 206-288, 293-299かつ通常プレイで捕まえた並びにタマゴから孵ったポケモン(公式イベントにより配布されたポケモン含む)のみ使用可能。
2. 機材ルール
2.1 ゲームカートリッジ
Play! Pokemon tournamentsでは正規のものであるポケモンサンおよびポケモンムーンのみ使用可能。ダウンロード版ポケモンサンおよびポケモンムーンを含む。
対戦を行う地域により使用可能カートリッジは以下のように制限される:
ヨーロッパ内でのイベントではヨーロッパ版カートリッジのみ使用可能。
北アメリカ内でのイベントでは北アメリカ版カートリッジのみ使用可能。
オセアニア、ラテンアメリカ、南アフリカ、ロシアでのイベントではそれぞれの地域で購入したカートリッジのみ使用可能。
世界大会およびにインターナショナルチャンピオンシップスでは各プレイヤーの自国で購入したカートリッジのみ使用可能。
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2.2 ゲーム機
ニンテンドー3DS系列の機種全て使用可能。これにNewニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DSLL、ニンテンドー3DS、ニンテンドー3DSLL、ニンテンドー2DSが含まれる。
ヨーロッパ内でのイベントではヨーロッパ版ゲーム機のみ使用可能。
北アメリカ内でのイベントでは北アメリカ版ゲーム機のみ使用可能。
オセアニア、ラテンアメリカ、南アフリカ、ロシアでのイベントではそれぞれの地域で購入したゲーム機のみ使用可能。
世界大会およびにインターナショナルチャンピオンシップスでは各プレイヤーの自国で購入したゲーム機のみ使用可能。
2.3 ゲームパッチおよび更新
プレイヤーは各自の「ポケモン サン」および「ポケモン ムーン」が最新版であることを大会以前に確認すること。最新版でないことが発覚した場合失格などを含む罰則が与えられる。
2.4 ヘッドホンの使用
ヘッドホンの使用は認められるが、ゲーム機に接続されていることが明確に分かる状態にしておくこと。
2.5 対戦ノート
対戦中にノートをとることは認められるが、各対戦前に白紙であることが必要。
タイプ相性表含む対戦補助になりうる物を対戦スペースへの持ち込まないこと。
2.6 対戦スペースへの私物の持ち込み
対戦スペースへのお守り、私物の持ち込みは認められるが対戦スペースは散らかさないこと。
IRの邪魔になる物は持ち込まないこと。
3. 対戦
3.1 ダブルバトル形式
各プレイヤーは対戦チームより4匹を選び対戦を行う。対戦の始めにお互い2匹出し、フィールドに合計4匹からのスタートとなる。対戦はどちらかのプレイヤーの4匹が全て「ひんし」になるか、どちらかのプレイヤーの持ち時間が無くなった時点で試合終了とする。
3.2 テザー適用大会
テザーの適用された大会では電子的に大会前に対戦チームが固定される。(バトルボックスの固定。)
対戦チームの固定後、参加解除を押した場合失格になる場合がある。
3.2.1 対戦制限時間
テザー適応大会では以下の制限時間ルールが自動的に設けられる:
選出画面:90秒
わざ選択時間:45秒
プレイヤー持ち時間:10分
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プレイヤーは対戦中ターンのどのタイミングでもメモをとることが可能。
プレイヤーは対戦中可能な限りの時間を使用可能。
3.2.2 ラウンド毎時間制限
ラウンド毎時間制限がbest-of-threeでは50分、best-of-oneでは20分設けられる。
ラウンド制限時間がアナウンスされてから各プレイヤーは試合を終わらせるべく追加で三ターン与えられる。
3.3 テザー不適応大会
テザー不適応大会では電子的に対戦チームの固定がされない。プレイヤーはクイック通信を用いた通信対戦(ダブルバトル、フラットルール)での対戦となる。全てのポケモンは自動的にレベル50に設定される。
各プレイヤーは大会開始前に使用するポケモンとその技、技の順番、持ち物を正確に記載したチームシートの提出すること。
3.3.1 テザー不適応対戦制限時間
テザー適応大会では以下の制限時間ルールが自動的に設けられる:
ゲーム実施制限
選出画面:1分40秒
オーガナイザーおよびジャッジ実施制限
プレイヤー持ち時間:10分
対戦時間制限:20分+3ターン
best-of-three時間制限:50分+3ターン
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プレイヤーは対戦中ターンのどのタイミングでもメモをとることが可能。
プレイヤーは対戦中オーガナイザーおよびジャッジが実施した範囲内での可能な限りの時間を使用可能。
3.4 勝敗
インテンショナルドローで試合の勝敗を決めないこと
選手は対戦相手の最後のポケモンを「ひんし」状態にすることで勝利する
両選手のポケモンが最終ターンに「ひんし」状態になった場合、最後に倒れたポケモンを所持する選手の勝利とする。
3.4.1 時間切れによる勝敗
プレイヤー持ち時間が自動的に残り時間を表示し、持ち時間が全て無くなったプレイヤーはそのターンの終わりに負けとする。両プレイヤーが同じターンに持ち時間が切れた場合、以下の項目に準じゲームの勝敗を決める(テザー不適応大会ではオーガナイザーおよびジャッジは、時間終了アナウンスおよびその最終ターンの解決後に以下の計算を行う必要がある):
1. ポケモンの残数が多いプレイヤーの勝ちとする
2. 両プレイヤーのポケモンの残数が同じだった場合、残ったポケモンの 総残りHP/チームの総HP が多い方のプレイヤーを勝ちとする
3. 1、2から明確な勝者を判断できない場合、総残りHP が多いプレイヤーの勝ちとする
4. 以上で勝者が決まらない場合引き分けとする
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3.4.2 best-of-threeにおいての勝敗
best-of-threeとは、3本勝負のマッチ戦のこと。
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以下を基準とし勝敗がついていない試合の勝者を決めること。一つでも当てはまる項目がある場合 それのみを有効とする。
1試合目:
両プレイヤーは2試合目へ進む。
2試合目:
2試合目の勝者が1試合目も勝利していた場合そのプレイヤーの勝ちとする。
2試合目の勝者が1試合目で敗れていた場合、あるいはどちらかの試合が引き分けだった場合3試合目へ進む。
3試合目:
全試合通し引き分けがなかった場合、3試合目の勝者をマッチの勝者とする。
引き分けがあった場合、どちらかのプレイヤーが勝ち越すまで対戦を再度行うこと。
引き分けが2度発生していた場合、1試合勝った方のプレイヤーを勝ちとする。
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シングルエリミネーション中ラウンド制限時間がアナウンスされ、両プレイヤーが2試合目あるいは3試合目終了後勝ち数が同じだった場合、サドンデス試合を実施で決着をつけること。
3.4.3 サドンデス
サドンデス試合では両プレイヤー共新しい対戦を初め、ターンの最後でポケモンの残数で有利を取ることを目的とし対戦をする。
大会スタッフは毎ターンごとに両プレイヤーの残りポケモンを比べ、有利の有無を確認する。
ターン終了後、両プレイヤー残数が同じだった場合試合は続行する。
ターン終了後いずれかのプレイヤーのポケモンの残数が多かった場合そのプレイヤーの勝利とする。
4. 不正ポケモン
4.1 不正が加えられたポケモン
モバイルアプリなどを含む外部デバイスを用いて操作が行われたポケモンおよびもちものを使用することを禁止とする。
これらが発覚したプレイヤーは、問題のポケモンおよび持ち物が自分で調達したものあるいは他人との交換で手に入れたものにかかわらず、罰則としその大会から失格にする場合がある。
4.2 電子ハックチェック
大会中不定期にプレイヤーのバトルボックスを電子的なハックチェックにかけることがある。
デバイスエラーによりネットに接続できない場合、あるいはゲームのオンライン機能のブラックリストに入っている場合、大会イベントへの参加を不可能とする。
4.3 手動ハックチェック
オーガナイザーおよびジャッジによりプレイヤーのバトルボックスを手動に確認し以下の手動ハックチェック項目に照らし合わせ手動にハックチェックすることが可能。以下の手動ハックチェック項目あるいは電子ハックチェックにより漏れた内容のみ罰則の対象とすることができる。
4.4 不正行為の報告
本文に記載されてない不正行為と思われるものを見かけた場合カスタマーサポート(support.pokemon.com)を通しPokémon Organized Play (POP)に報告すること。
5. 手動ハックチェック項目
本項目には現在電子ハックチェックにより特定できないことが確認された不正行為が記されている。
5.1 ケース1 – 厳重度2
2017年配信のポケモンバンク以前に習得不可能なわざを覚えたアローラポケモン。
通常プレイで入手が不可能な隠れ特性を持ったアローラポケモン。
5.2 ケース2 – 厳重度2
めざめるパワーのタイプが格闘の伝説、幻のポケモン
5.3 ケース3 – 厳重度1
以下の黒いクローバー付きアローラ図鑑番号のポケモンの色違い。
#285 ~ #288 カプ
#293 ~ #299 UB
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5.4 ケース4 – 厳重度1
「あずかり屋さんから」と書かれてかつマスターボールおよびプレシャスボールに入ったポケモン
5.5 ケース5 – 厳重度1
黒いクローバー付きで実際のレベルが以下のとおりのポケモン
#76 ウォーグル レベル54以下
#78 バルジーナ レベル54以下
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6. 罰則ガイドライン
6.1 罰則の種類
注意
プレイヤーへの口頭での注意
警告
ヘッドジャッジおよびトーナメントオーガナイザーによりPOPへの報告
試合の負け
現試合の負け判定(best-of-three戦の場合そのマッチの負け)。試合間の時間で下される罰則の場合、次の試合に負けが適応される。
失格
この罰則を受けたプレイヤーは大会から失格となり、賞品の受け取りも不可能となる。
6.2 ゲームプレイエラー
Minor
復帰可能フリーズおよび対戦進行の遅延を招くようにゲーム機を持つ、動かす行為
両プレイヤーのゲーム機がフリーズし、どちらの原因か特定できない場合その試合を引き分けとする。
試合中有利を取るため相手の画面を意図的に覗く行為
推薦される罰則
厳重度1 – 注意
厳重度2 – 警告
厳重度3 – 現試合の負け判定(best-of-threeの場合次の試合にも適応)
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Major
対戦中のゲームカートリッジ抜き出し
ゲーム機の充電切れ
復帰不可能フリーズおよび対戦進行の遅延を招くようにゲーム機を持つ、動かす行為
Severe
提出されたチームシートと異なるポケモンおよび持ち物の発覚
推薦される罰則
厳重度1 – 記載されたものと違うポケモンおよび持ち物をチームより外し、その試合の負け判定。手動ハックチェック項目のケース3, 4, 5の確認を行うこと。
厳重度2 – チームに四匹以上残らない場合、その試合を負け判定しそのプレイヤーを失格とする。手動ハックチェック項目のケース1, 2の確認を行うこと。
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本書に記載されたルールはGeneral Event Rules documentより優先される。General Event Rules documentは本書と矛盾のない範囲で適応される。