【ONOGインビテーショナル使用/DEXオフ優勝】Sejun ”60%”テテフライド [VGC2017]
Sejun Park│2017.4.18
原文:[WCS2017] 60% 파티 리포트
筆者:Sejun Park/박세준(@pokemon_tcg)
翻訳:ジョン(@virgoh0093)
こんにちは。2月の末に行われたONOG Pokemon Invitationalという招待制大会を皮切りに、最近まで修正を繰り返し行って使ったパーティを紹介します。パーティ名は「60%」で、構築内でのある技の命中率から取ってきました。
構築経緯
「じゃくてんほけん」+「じならし」
ONOG Invitationalの日が迫っていましたが、使っていた構築が全部気に入らず、直前の日完全に新しいパーティを作ることにしました。
「じゃくてんほけん」を直接発動させるコンボが使いたくて研究していた時、「じならし」+『クリアボディ』メタグロスの組み合わせに注目し、防御が高いメタグロスと一緒にする「じならし」使いに、Dがとても高いヌメルゴンを選択してパーティとしてまとめたのがこちらです。
しかし早めにパーティを提出するべきだったため特にテストはできず、既存のパーティで使っていた4匹を入れました。
そのため欠陥の多いパーティになり、ONOGはカプ・レヒレ+ウィンディ+ベトベトンRを突破できず負けました。
「つるぎのまい」+「カクトウZ」カミツルギ
ベトべトンRとカプ・レヒレに強いポケモンが欲しいと探したところ、ウィンディすら狩る「つるぎのまい」+「カクトウZ」カミツルギの話を思い出して使ってみました。とても強かったです。
浮いているポケモンも、安定したS操作手段も無く、スカーフガブリアスが辛かったためそれに強いフワライドを投入。
ここまではいい感じでしたが、テッカグヤがかなりキツくメタグロスの役割が微妙で命中不安が気に入らなかったので、結局最初のコンセプトは諦めて似たようなポケモンでテッカグヤとカプ・レヒレに強いジバコイルを入れます。
他にもガブリアス、カプ・コケコ、トリトドンを使ってみましたが、個別の紹介は3月のDEXオフ優勝の時の6匹にします。
個別説明
ヌメルゴン
技 : りゅうのはどう かえんほうしゃ ヘドロばくだん じならし
持ち物: とつげきチョッキ
特性 : ぬめぬめ
性格 : ひかえめ
努力値: H156 B164 C76 D4 S108
実数値: 185-*-111-154-171-114
ぬめぬめ 直接攻撃を受けると、相手の『すばやさ』ランクを1段階下げる。 |
チョッキヌメルゴンは雨(ペリッパーゴルダック)や晴れ(コータスドレディア)など、特殊攻撃を中心としたパーティにとても強いです。広い技範囲を持ち、チョッキを持っても技の選択に結構悩むところがあって、安定したダメージの「りゅうのはどう」、鋼への打点となる「かえんほうしゃ」、カプを殴る「ヘドロばくだん」、そしてS操作ができる「じならし」を使いました。
「じならし」はメタグロスを抜いてしまったので、「じゃくてんほけん」とのコンボはできませんが、パーティ内のポケモンが「じならし」のメリットを得ることが結構多いのに加えて、互いに打点の無かったウツロイドに大きなダメージを入れることができます。火力の低いヌメルゴンを放置し、隣のポケモンに速い攻撃をしようとする相手を「じならし」+「まもる」でいいポジションに持ち込むことができます。
「10まんボルト」は麻痺を狙えること以外はペリッパーゴルダック相手に弱点を突けることくらいしか「りゅうのはどう」とあまり差が無く、「れいとうビーム」はパーティに他のガブリアス一撃手段が結構あり、「りゅうのはどう」でもダメージが結構入るため除きました。
特性はもともとドレディアコータスを完封するために「そうしょく」を使っていましたが、ドレディアコータスの選出をされることががあまりなかったし、されたとしてもヌメルゴンに「ねむりごな」を使う人はいなかったため、『ぬめぬめ』に変更したところたまに有効に働きました。発動対象は主にカミツルギです。
素早さは「じならし」1回でガブリアスやウツロイド抜き、また一般的なカプ・レヒレより速くなります。
「りゅうのはどう」でゴルダック確2、「ヘドロばくだん」でカプ・テテフを2回で倒せるような基本的な火力のため少しCにふって、物理はカミツルギの「スマートホーン」2回を67.6%で耐え、陽気ガブリアスの「ジメンZ」を62.5%で耐えるところで妥協しました。
弱点を突かない限り低い火力と半端なS、また一般的なトリル使いとトリルエースにあまり強くないため、スタンパ相手には活躍が難しいです。フェアリー弱点のせいでカプ・レヒレとカプ・テテフがキツいのも短所。
ジバコイル
技 : 10まんボルト ラスターカノン めざめるパワー氷 まもる
持ち物: たつじんのおび
特性 : がんじょう
性格 : ひかえめ
努力値: C252 D4 S252
実数値: 145-*-135-200-111-112
難敵だったテッカグヤやカプ・レヒレに強く、追い風中の打点も素晴らしいです。ポリゴン2ギガイアスも、「じしん」を使われない限り相性的にある程度受けられます。
メタグロスから変えた直後は「じゃくてんほけん」をそのまま使いましたが、その要らなさに気づき、対カプ・テテフとガブリアスの乱数を確定にしてくれる「たつじんのおび」に変えました。「10まんボルト」はH252振りのカプ・テテフを50%で倒し、体力を削った状態なら確率はさらに上がります。
ただ、追い風がない状態では弱く、ウィンディやカプ・コケコに大きなダメージを与えられないこと、霰で『がんじょう』が潰れてしまうのが惜しかったです。
努力値は『がんじょう』を信じて単純に控えめCS。S努力値60未満のカプ・レヒレを超えられ、「じならし」を受けた最速ガブリアスと同速です。
フワライド
技 : シャドーボール おいかぜ おにび さいみんじゅつ
持ち物: サイコシード
特性 : かるわざ
性格 : ひかえめ
努力値: B52 C236 S220
実数値: 225-*-71-154-74-128
カプ・テテフと組ませて「サイコシード」を発動させれば、特性の『かるわざ』でSが2倍になり、ほぼ全てのポケモンの上を取れる追い風要員。防御・特防の種族値は低いですが、特殊は「サイコシード」、物理は「おにび」で補充ているためあまり一撃で倒されることはありません。
飛行+「おにび」でガブリアスに強いところや、「サイコフィールド」の効果を受けなくても「ねこだまし」や「しんそく」を撃たれないところが強みです。基本的にとても速くて安定して「おいかぜ」が使えるし、生き残っていれば2回目の「おいかぜ」も使えるところまではいいのですが、高くないC種族値に使える技が「シャドーボール」だけなため追い風後には置物になりやすく、交代すれば『かるわざ』を失いかなり弱くなるので、不利な状況でも交代は難しいです。
個人的に置物になるのが大嫌いなので、特攻に多くふって役割の範囲を広げるため「さいみんじゅつ」を入れました。過信は禁物ですが、勝つのが不可能な状況でも当てさえすればひっくり返せる力を持っている技です。主な使いどころはカプ・テテフが「ちょうはつ」を使えない場面での「トリックルーム」妨害。もちろん外せば負けです。
特攻はほぼ最大にふっているので、「シャドーボール」でカプ・コケコとプテラが確2、D4振りカミツルギが確1(耐久に振っていないやつはほぼ「きあいのタスキ」なのでそこまで意味はありません。)、H4振りライチュウRを87.5%で一撃にできます。ウィンディなどにもある程度強く殴れるので特攻に割いたのかなり得でしたし、特にライチュウR一発はかなり有用でした。
Sは『かるわざ』発動後に最速スカーフウツロイドまで抜けるようにしました。準速ゴルダックは抜けられず、「ミズZ」も耐えれないので、雨の対策は他のポケモンでしないといけません。あまり多く振ったわけではないので、同族勝負ではほぼ負けて悲しかったです。。。他には低い物理耐久を補完するためBに振りました。(フワライドはHPが極端に高いため、Hに振るよりBやDに振った方が効率がいいです。)
特防は多く振れば相手フワライドの「シャドーボール」を2回耐えたりゴルダックの「ミズZ」、カプ・コケコの「デンキZ」を耐えられるという利点がありますが、必要な努力値が多く、特攻の方が重要だと考え排除しました。いろいろと考慮の余地が多いのでフワライドの努力値調整はとても多いと考えます。
ただ、大きな短所としては上記したように交代が難しいため、『いたずらごころ』「ちょうはつ」などダイレクトな対策にとても弱いことです。「さいみんじゅつ」はもちろん、「おにび」が命中不安定技であることも外せません。
カプ・テテフ
技 : サイコキネシス ムーンフォース ちょうはつ まもる
持ち物: いのちのたま
特性 : サイコメイカー
性格 : おくびょう
努力値: H84 B4 C252 D4 S164
実数値: 156-*-96-182-136-149
高くて安定した火力、フィールドによる先制技の遮断、鋼じゃないとあまり防がれない攻撃相性で「おいかぜ」ととてもマッチしています。パーティ内のウィンディを上から強く殴るポケモンが少ないので、追い風状態でなくても先制できるようSにかなり振りました(準速96族+1)。
しかし、その分最速に弱く火力、耐久が惜しい時もありますので、パーティにガブリアスを入れるとしたらSを削って特攻と耐久に振るのもいいかも知れません。「ちょうはつ」はポリゴン2の「トリックルーム」を止めるための必修技。バルジーナの「おいかぜ」も防げます。
カミツルギ
技 : リーフブレード せいなるつるぎ つるぎのまい みきり
持ち物: カクトウZ
特性 : ビーストブースト
性格 : ようき
努力値: H52 A44 B4 D156 S252
実数値: 141-207-152-*-71-177
相性のおかげで有利な対面を作りやすく、守るや交代を呼ぶのでそのタイミングでの「つるぎのまい」が勝利を掴むのに役立ちます。普通のカミツルギ対策である『いかく』を無視して居座れることが強み。A+1状態の「せいなるつるぎZ」でだいたいのウィンディやポリゴン2を、A+2でテッカグヤを倒すことができます。
「スマートホーン」が入っていないせいでテテフやウツロイド、ミミッキュを一撃で狩れませんが、Aが1段階でも上がっていれば「リーフブレード」でも十分です。また、相手側から「スマートホーン」を意識して身を引くのであまり問題にはなりません。といっても、ミミッキュはかなり問題ですが。。。
「みきりZ」を使うと回避率が1段階上がります。。。。「カクトウZ」が要らない場合や、もうこれしかない時に使います。最後まで希望を持てますが、期待はしない方がいいです。
「きあいのタスキ」を使わないので、スカーフテテフの「サイコキネシス」やカプ・コケコの珠「10まんボルト」などを耐えれるようにDを振り、ガブリアスの「ジメンZ」生存率を上げるためHにもちょっと振りました。
攻撃はもとが高くて努力値を振ってもそこまで効率がよくありませんので、A+2の「リーフブレード」でD4ガブリアスが確定1になるまでだけ振りましたが、火力が微妙に足りない場面がところどころあったので、明確なターゲットが無ければDから少し削ってAに振るのもいいかも知れません。もちろん、このままでもギリギリ耐えれる技が多くてよかったと思います。
プテラ、ギャラドス、ベトベトンRなどからの不意の「かえんほうしゃ」や特殊ポケモンの「めざめるパワー炎」に撃たれて死ぬ場合もあるし、相手がこの型を知っていればかなり困ることがあります。
ウインディ
技 : フレアドライブ しんそく まもる じならし→ほえる
持ち物: マゴのみ
特性 : いかく
性格 : いじっぱり
努力値: H76 A252 B4 D4 S172
実数値: 175-178-101-108-101-137
あまり説明する必要もないVGC2017の顔。調整は昔使ったレヒレポリZパーティとほぼ同一です。
ウィンディの調整については特に考えるところがなく、そのままでも使用感は良かったんですが、もう少し耐久にあげるのもいいと思います。
案外選出率が高くなかったため、「じならし」を「ほえる」に代えてイーブイなどのギミックやトリル対策の役割を持つようになりました。
その分、もともとパーティ内での役割があまりなかったことで最近ではパーティから抜いてもまあまあ良かったです。(キュウコンRが死ぬほど辛かったですが)
選出
基本
/
VS雨
+@
VS晴れ
+@
VSレヒレがとても嫌な場合
/+@
たまにウィンディがない一部のパーティに対してはカミツルギ+ジバコイルを先発で出したりもします。
難しい相手は、個別説明で述べたように最速ウィンディ、ダイレクトなフワライド対策、予想できなかったところでの「かえんほうしゃ」以外にも、カプ・テテフの「ちょうはつ」で防げない「このゆびとまれ」や「メンタルハーブ」と組み合わされた「トリックルーム」がキツく、なによりミミッキュがとても嫌です。
ミミッキュは調整とアイテムを予測し辛いのに、ゴーストタイプの技でテテフライドに大きなダメージを入れてくるし、『ばけのかわ』に「トリックルーム」まで。。。
また、ガブリアスがいないため相手ウィンディとコケコの一貫性が大きく、それらを一撃にすることが難しいので注意が必要だし、フワライドが天候技を持っていないので「オーロラベール」と「ふぶき」を使ってくるキュウコンRもまた面倒です。
ダイレクトなフワライド対策に関しては今度YouTubeチャンネルをオープンしながら詳細な動画を作ろうと思います。よろしくお願いします。(__)
おわりに
テテフライドは最近色んな大会で優勝した強力な組み合わせです。その分知りわたってるし、フワライドがカウンターにはあまり対応し辛いところで、うまく使うためにはフワライドを除いた選出も考えるべきだと感じました。今年のルールはパーティ構築において念頭に置かなきゃいけないことが今までよりもかなり多くて難しいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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Sejun Park
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