デュエルマスターズ

【DM】E3環境の振り返りその1 シューゲイザー【デュエルマスターズ】

【DM】E3環境の振り返りその1 シューゲイザー【デュエルマスターズ】

対応力と一撃の両立。
変幻自在の”攻”を魅せる。

シューゲイザーとは

DMR-10で登場した無色クリーチャー《神聖麒シューゲイザー》を主軸とした中速帯のデッキ。カラーリングは赤黒緑の3色が主流で他に赤青黒緑の4色も存在した。基本となる戦術は《神聖麒シューゲイザー》の場に出た時と攻撃時に5コスト以下のクリーチャーを出せる能力を利用し《鎧亜の咆哮キリュージルヴェス》と《逆転王女プリンプリン》による複数回の攻撃でのワンショットである。

 ワンショットだけでなく、《解体人形ジェニー》と《腐敗無頼トリプルマウス》などのハンデスでゲームの主導権を寄せる対応力がある。

 さらに、環境が進んで行くにつれ《飛散する斧 プロメテウス》や《ドンドン吸い込むナウ》など状況に応じた対応札を拾うカードの採用をし《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で安全にフィニッシュを決めるというロングゲームにも対応できるタイプが台頭してきた。デッキへの理解が進むたびに環境への対応力が増して、プレイヤー個々の色が出るデッキへと変貌していく。

シューゲイザー : ワンショット編

シューゲイザーというデッキを語る上で欠かせないのが、このワンショット性能についてである。シューゲイザーは以下の手順で1ターンで盾をすべて割り切り直接攻撃を決めていく。

①シューゲイザーの出たとき効果でキリューを出すことでシューゲイザー含む自軍のクリーチャーすべてにスピードアタッカーを付与。

②そのまま攻撃時の効果で逆転王女プリンを出し、シューゲイザーをアンタップし再度攻撃可能にする。

 しかし、シューゲイザーはWブレイカーのためワンショットを決めるには2回以上プリンを出す必要があり、1枚のトリガーなどで止められることも多かった。そこで、前もって他にクリーチャーを召喚しておいたり、シューゲイザーを出したターンには攻撃せず次のターンにという戦略が多く取られた。

シューゲイザー : コントロール編

そのようなローテンポな戦略をとるために採用されていたのがハンデスクリーチャーである。シューゲイザーが出る前に、あるいは出した時、無理にワンショットを狙わず、ハンデスをしながら相手の除去カードを妨害することで安全に展開をしていった。

 特に《解体人形ジェニー》については手札を見て捨てさせる(ピーピングハンデス)ができるため相手の戦略を確実に止めることができた。

 妨害による緩やかな展開を狙うような相手は「シューゲイザーより遅いが、主にS・トリガーでワンショットを止めるデッキ」になる。このような相手にはハンデスによってある程度相手の戦略を崩すことで有利を狙っていく。逆に攻撃を止めるS・トリガーが少ない相手や、ハンデスを行うより早く攻め込んでくる相手にはワンショットによって勝負を決め込んでいく。

 このように「相手によってとる戦略を変えられる」ことこそがシューゲイザーの一番の強みと言えるかもしれない。

シューゲイザー : 環境への対応力

「相手によってとる戦略を変えられる」

これを強みとしてきたシューゲイザーだが、E3環境のS・トリガーは《終末の時計 ザ・クロック》やキューブブラスターの《支配のオラクルジュエル》等、非常に強力なものが揃っていた。そのためプレイヤー間の研究が進むにつれ、「結局、シールドをブレイクして直接攻撃を決めるシューゲイザーはトリガーを完全に克服できない」と認識されつつあった。

このような背景からS・トリガーに対する、ある種のブレイクスルーが求められていた。

 そんな中《復活の祈祷師ザビ・ミラ》によるライブラリアウト勝ち(山札切れによる勝利)を狙うタイプが考案された。《復活の祈祷師ザビ・ミラ》から大量の《ヴォルグ・サンダー》を出して山札切れを狙う戦略とハンデスによる妨害は非常にマッチしており、シューゲイザーの弱点であるトリガーに対しての問題もクリアできる画期的なアイディアとされた。

このようにプレイヤーの発想とプレイング次第でどこまでも対応し伸びていくデッキ、それが【シューゲイザー】である。

今後の予定

以上、E3環境の振り返りその1としてシューゲイザー編を公開しました。今後キューブや墓地ソース、iFormulaXといったE3期のデッキを続々公開予定です。

永瀬

Pokemon(VGC)/DuelMasters/GGXrdR

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