Markus Stadter – AMALGAME(アマルガム) http://amalgame.jp ゲームと「今までつながらなかった何か」をつなげるメディア Tue, 16 May 2017 08:56:29 +0000 ja hourly 1 http://amalgame.jp/wp-content/uploads/2017/01/cropped-favicon-125x125.png Markus Stadter – AMALGAME(アマルガム) http://amalgame.jp 32 32 【ドリームハックリージョナル優勝】レヒレバルジーナカビゴン[VGC2017] http://amalgame.jp/markus-stadters-1st-place-dreamhack-leipzig-report-ja-20170130/ Mon, 30 Jan 2017 14:29:58 +0000 http://amalgame.jp/?p=11121 もっと読む »]]> 日本語(Japanese) 英語(English)

お久しぶりです、@13Yoshi37です。今日は自分が先日のDreamhack Leipzig Regional Championshipを優勝した際に使用したパーティを紹介したいと思います。このような結果を残せたことをとても嬉しくそして誇りに思っていて、これを成し遂げられたのはこのパーティのおかげだと思っています。

大会前、パーティが決まらず友人であるWolfe(@WolfeyGlick)、Alex (@PokeAlex_), Till (@Dark_Psiana)そしてToby (@TobySxE) らが共同でWolfeのアイデアを元に組んでいたパーティを使おうとも考えていたのですが、彼らが考えていた「トリックルーム」を使用するパーティは強力だと思いましたが自分のプレイスタイルに合わないと判断し、「トリックルーム」に頼らないパーティを組むことになりました。特にリージョナルのような大会では遅いポケモンが多いと不意の事故や変なポケモンに負けることも考えられるため速いポケモンで攻めるコンセプトが良いと個人的に考えています。

まず勧められたのはウインディとカプ・テテフを軸にテッカグヤとガブリアスを添えたもので、遅い「とつげきチョッキ」を持ったガブリアスや「ボディパージ」や「サイコシード」持ち「ニトロチャージ」テッカグヤまでありとあらゆるものを試すまで色々探りましたが最後まで納得いくものにたどり着くことなく大会前日になりました。これとは別に同時進行でカプ・レヒレ、カミツルギ、ウインディを軸としたパーティも回していて、これの感触はかなり良かったのですがさすがに対策されているのではないかと不安があり当大会の1週間前にこの軸で結果を残したBilla (@BillaVGC)に助言を求めました。

その大会でベスト8だった彼はまたこの軸のパーティを使いたいと言っていたのですが実際一緒にパーティを組む時間がなかったので私が独自の改良しました。大会に向かうため家を出た時にはバルジーナの枠は耐久に厚く振った「こだわりスカーフ」持ちのカプ・テテフでカプ・レヒレの持ち物は「こだわりメガネ」でした。多くの人に「めいそう」型より「こだわりメガネ」を勧められたのですが、最終的に「めいそう」型に変え、これが大正解でした。

すこし前にアメリカの大会で「めいそう」カプ・レヒレと「ミストシード」バルジーナで結果を残したNails (@NailsOU)にまだこの組み合わせが通用すると思うか聞いてみたところ十分機能すると言っていたので自信がつきました。結局直前で変更した箇所込みでの練習は皆無の状態で大会に臨むことになりました。しかし変更点の仮想敵などは理解していたつもりでしたので特に問題はありませんでした。

カプ・レヒレ

技  : だくりゅう ムーンフォース めいそう まもる
持ち物: たべのこし
特性 : ミストメイカー
性格 : おだやか
努力値: H252 B12 C188 D4 S52
実数値: 177-*-137-139-166-112

カプ・レヒレはとても面白いポケモンで、ルール発表直後ではカプ系最弱という意見が多かったと思いますが、今となってはほとんどの人が使用するポケモンになりました。初期の評価が低かった理由の一つとしてカプ系の中で唯一技の強化がないフィールドを展開するポケモンだからだと思います。なのでカプ・コケコなどのダメージ計算を常に『エレキフィールド』があると仮定して明らかにより強力なポケモンだと勘違いしていました。

しかし実際はどのパーティにもカプ系は最低1体は入っていることがほとんどでそれを投げられることでフィールドを書き換えられて威力は当然落ちます。カプ・レヒレは優種なタイプ、攻撃範囲を持ち、フィールドにも依存しません。

「めいそう」や「こだわりメガネ」により火力をフィールドに関係なく安定した火力を放つことができ、高水準な耐久で簡単に倒されることもありません。先ほどにも話したように長い間「こだわりメガネ」持ちのカプ・レヒレを使用していました。この型の長所は等倍相手にも「だくりゅう」で大ダメージを与えることができ、これを2、3回打つことができればほぼ勝ちになることも少なくありませんでした。

しかし「こだわりメガネ」型には短所もあり、一つの技にこだわることでうまく耐えられてしまうことが多いです。例えばガブリアスは…
 

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【ロンドン大会DAY1 8勝1敗】チョッキカプ・コケコ[VGC2017] http://amalgame.jp/tapukoko-garchomp-markus-20170110/ Tue, 10 Jan 2017 08:59:43 +0000 http://amalgame.jp/?p=10463 もっと読む »]]>

作者:Markus Stadter(@13Yoshi37)
翻訳:ryokon(@ryokonVGC)
 

はじめまして、Markus Stadter(オンラインではYoshi や13Yoshi37)です。今回は私がロンドンインターナショナル大会で使用したパーティを紹介したいと思います。残念ながら本大会では思ったように結果が残せず、day1で8-1という好成績を残したものの、チームシートでトリトドンの性格を書き間違えたことによりday2以降トリトドン抜きの5匹で戦うことになってしまいました>_<

トリトドン抜きで戦うのはあまりに厳しく、day2は1戦しか勝つことができず最終的に9-5、41位で終わりました。

構築経緯

このロンドンインターナショナルはヨーロッパの中では一年で一番大事な大会であるだけにできるだけ準備をしましたが大会直前でも納得のいくパーティはなく、友人にいくつか(ぶっとんだ)パーティを貸してもらったがどれも手に馴染まず、最終的に今回のロンドンに参加できなくなってしまった友人のMichileleに教えてもらった「とつげきチョッキ」カプ・コケコ、「きあいのタスキ」ゲンガー、「ジメンZ」ガブリアスという軸を気に入りここから出発することにしました。

高速なポケモンで形成されていることから正しい読みと集中攻撃を行えればどんな相手にも対応できると感じていて、あとは残りの3匹を探すだけでしたが、トリトドンとウインディが入ってきたのは大会の前日でした。以下より個別に解説をしていきたいと思います。

個別説明

カプ・コケコ

技  : ほうでん マジカルシャイン しぜんのいかり ボルトチェンジ
持ち物: とつげきチョッキ
特性 : エレキメイカー
性格 : おくびょう
努力値: H252 B4 C12 D140 S100
実数値: 177-*-106-117-113-179

まずはカプ・コケコから紹介したいと思います。先ほども言った通りこの型は@MichileleVGCから譲り受けたものです。
「とつげきチョッキ」を持ったカプ・コケコは自分では教えてもらう以前では聞いたこともなく、このルールで初めて活躍させることができて嬉しいです。とても面白い型であることは間違いないのですがまずどれだけ硬いかダメージ計算をいくつか載せたいと思います。

B : A182ガブリアスの「じしん」耐え(82.4 – 98.3%)
B : A177ギャラドスの「たきのぼりZ」15/16耐え(85.3 – 100.5%)
B : A122テッカグヤの「ヘビーボンバー」(44 – 52.5%)
D : C161ゴルダックの(雨)「ハイドロポンプZ」15/16耐え
D : C200カプ・テテフ(サイコフィールド)「サイコキネシス」(51.4 – 61%)

もちろんこの耐久値を得るには火力の低下が代償となっています。

C : 184-105ガブリアスに対して「マジカルシャイン」(40.4 – 49.1%)
C : 168-101ゴルダックに対して(エレキフィールド)「ボルトチェンジ」 (82.1 – 97.6%)
C : 146-135カプテテフに対して(エレキフィールド)「ボルトチェンジ」(35.6 – 43.1%)

多くの場合「しぜんのいかり」が最高打点になりますのでこれを頭に入れておきましょう。

素早さはゲンガーより1速い179でもちろんカミツルギやガブリアス等より速いです。おそらく179を下回る配分を自分で使うことはないと思います。

耐久カプ・コケコに可能性はあると思います。相手が予想しない形で攻撃を耐えて「ほうでん」で相手の麻痺を狙ったり、「ボルトチェンジ」で終盤に再びエレキフィールドを復活させることができます。

「マジカルシャイン」はとても火力が低いですが、「ほうでん」が打てない場合でも打てる全体技が欲しかったので採用しました。もう少し火力の期待できる「10まんボルト」も「ボルトチェンジ」との選択になると思いますが、火力より機動性を求める型なので今回はこのような構成になっています。

ゲンガー

技  : ヘドロばくだん シャドーボール ちょうはつ まもる
持ち物: きあいのタスキ
特性 : のろわれボディ
性格 : おくびょう
努力値: H4 C252 S252
実数値: 136-*-80-182-95-178

次に紹介するのは自分が一番好きなポケモンでもあるゲンガーです。2014、2015、2016ではゲンガーを使いとても良い結果を残すことができ、今回もそのつもりでした。

努力値はとても単純でHは8n-1調整になっています。

「ヘドロばくだん」は相手のカプ系に強く、「シャドーボール」はカプ・コケコが苦手とするガラガラRに対して大きくダメージを与えられます。「ちょうはつ」はこのパーティが苦手とする「トリックルーム」を封じ込むためで、現在の流行りはポリゴン2で起動するものなのでこれにとても有効です。

今回のような前のめりなパーティでは「きあいのタスキ」はとても効果的で、相手はゲンガーを2度攻撃しないと落とせません。カプ・コケコと初手で並べた際、相手が「じしん」といったこちらの2体に大ダメージを与えられるポケモンがいない場合早い段階から数的有利を取ることが可能で、試合運びがとても楽になります。

今作「ふゆう」を失ったのはかなり残念です。「じしん」を最大限活かすには浮いているポケモンがもう一体欲しく、実際自分のポケモンを「じしん」で巻き込む試合もありました…

ガブリアス

技  : ドラゴンクロー じしん どくづき まもる
持ち物: ジメンZ
特性 : さめはだ
性格 : ようき
努力値: A252 D4 S252
実数値: 183-182-115-*-106-169

ガブリアスもまたとても単純な配分で攻撃と素早さを最大に伸ばし、HPは8n-1になっています。

「じしんZ」はとても強力でカプ・コケコの「しぜんのいかり」と合わせて
192-143ポリゴン2に対して「じしんZ」(48.9 – 58.3%)
ポリゴン2を倒すことも可能です。この合わせ技は練習、そして大会中よく決まりましたがday1で唯一負けた相手Michele Gavelliのポリゴン2にはこれを耐えられ「トリックルーム」を張られてしまいました。

「ドラゴンクロー」は単純に一致技として採用しました。「じしん」が打ちづらい構築なため採用しました。

「どくづき」はゲンガーの「ヘドロばくだん」と合わせトリトドンとカプ・コケコが苦手とするカプ・ブルル対策です。

このガブリアスはとても強いと感じましたがもしかしたらさらに強い型が存在するかもしれないですね。

テッカグヤ

技  : ヘビーボンバー やどりぎのたね ワイドガード まもる
持ち物: たべのこし
特性 : ビーストブースト
性格 : しんちょう
努力値: H252 A4 B84 D100 S68
実数値: 204-122-134-*-147-90

この構築においてのテッカグヤの評価はあまり高くありませんが、キュウコンRやガブリアスを相手してもらう必要があるため採用しました。「ワイドガード」は相手の「ソーラービーム」搭載コータスが厳しかったため採用しました。しかし「ワイドガード」があってしても楽な相手ではありません。相手の「トリックルーム」を止める必要がどの道必要だったのでもしかしたら「みがわり」の方が良かったのかもしれません。

素早さは少しだけ振り遅いテッカグヤを抜けるようにしましたが今ではさらに速いテッカグヤもいるのでこの配分を再度使うかは微妙なところです。

元々は残り2枠にガラガラRとギャラドスを採用していましたが雨パーティと積み構築に対しての勝率があまり良くなかったためトリトドンとウインディに変更しました。

トリトドン

技  : ねっとう どくどく じこさいせい まもる
持ち物: オボンのみ
特性 : よびみず
性格 : なまいき
努力値: H228 B220 D60
実数値: 215-*-116-112-121-39

本来なら穏やか個体を採用したかったのですが当日間違って生意気個体を登録してしまいました>_<

HPは8n-1調整で全体的に耐久に振りました。トリトドンはday1で大活躍してくれてday2では不在だったのがとても心細かったです。雨パーティやポリゴン、ガラガラR、オニシズクモを軸にしたトリックルームパーティにも強くでれます。カプ・コケコ+ガブリアスにも強く他にもあげればきりがないです。

実は最初はSnow (@BlueYossi)よりアイデアをもらった「たくわえるZ」の型を軸にした防御よりのパーティを使うつもりでしたが、増え始めた「どくどく」持ちのポリゴン2にどうやっても勝てなかったので今回のような攻撃的なパーティになりました。雨パーティ対策にとどまらず、パーティの穴を埋めてくれるとても大事な役割を持ったポケモンでした。

ウインディ

技  : かえんほうしゃ バークアウト ほえる まもる
持ち物: ぼうじんゴーグル
特性 : いかく
性格 : おくびょう
努力値: H76 B4 C188 D68 S172
実数値: 175-*-100-144-109-150

D : C179ウツロイドの「パワージェム」15/16耐え

最後のポケモンはウインディで、素早さは他が少し苦手なデンジュモク+2です。

この技構成以外に強力な「おにび」と「しんそく」を採用したかったのですが止むを得ずこれらを切る形になりました。

このウインディはイーブイやポリゴンZと言ったギミック系パーティに滅法強く、コータスドレディアヤレユータンにもとても強いです。

「ぼうじんゴーグル」はドーブルの「キノコのほうし」やドレディアの「ねむりごな」を無効化し、「ほえる」はあまり使うことがなかったのですが「トリックルーム」を止めるもう一つの手段です。イーブイパーティにもエーフィさえケアすれば強い技です。

「バークアウト」は個人的にとても評価しています。

ここにかいてある相手に苦戦しているなら一度この構成を使ってみることをお勧めします!

おわりに

全体的にこのパーティにはとても満足しており、@Dark_Psiana, @SanvyVGC, @BillaVGC,@PokeAlex ,@_000aj, ,@Greenway2isiといったプレイヤーをday1に倒すこともできました。

day2で「トリトドン」が使えなかったのがとても心残りで、もし使えたならまた違う結果になっていたと信じたいです。

対戦動画

vs. @SanvyVGC

https://www.youtube.com/watch?v=doudl2ei6xk

vs. @BillaVGC

https://www.youtube.com/watch?v=huD5EBvrRjs

私のyoutubeチャンネルにて:

ここまで読んでいただきありがとうございました!これを読んでなにか新しいことを一つでも学んでいただけたら幸いです。依頼、翻訳していただいたmasaさんとRyokonさんにも感謝したいと思います!

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