ポケットモンスター

グラレックバイオレンス αβγ [VGC2016]

ポケモン

│2016.9.6

グラレックバイオレンス αβγ [VGC2016]

α ジャパンカップ予選(赤)、β ジャパンカップ本選(緑)、γ WCS(青)それぞれの構築を一つの表にした。
 

成績
2016年日本全国大会優勝、世界大会DAY2 32位

はじめに

どうも、待っていた方は待っていたと思います。

ついに日本一になったグラレック軸の構築のクリエイターであるLiar様の素晴らしい構築を、使用した時期に応じてα・β・γと命名し3パターン解禁。皆さま心の準備はよろしいでしょうか……………..

 

それではいよいよ公開

 

まずはだいたい知られていると思いますが、それぞれのポケモンの構成から…….

個別解説

 ニンフィア

技  : ハイパーボイス でんこうせっか てだすけ みきり
持ち物: せいれいプレート
特性 : フェアリースキン
性格 : れいせい
努力値: H244 A4 B4 C252 D4
実数値: 201-86-86-178-151-72

グラードンの他にもう一体範囲技エースが欲しかったのと、先制技「でんこうせっか」や「てだすけ」など器用なことができ、なおかつ「トリックルーム」下でも活躍できる性能を買って採用。

レックウザやイベルタルの弱点をつける点も強く、さらに相手のゼルネアスの『フェアリーオーラ』の恩恵を受けることができる。

 ファイアロー

技  : フレアドライブ ブレイブバード ねごと -
持ち物: こだわりハチマキ
特性 : はやてのつばさ
性格 : いじっぱり
努力値: H252 A252 S4
実数値: 185-146-91-*-89-147

主に相手のメガゲンガーを上から1撃でつぶすために採用。上からメガゲンガーを潰せばそれだけで大きなアドバンテージ。

HA振りなのは場もちをよくするため。

素早さに振っていないことがバレてなければ、相手の最速ガルーラは絶対に「ふいうち」を打てないのでHAの方がいい。あと「ジオコントロール」を積む際に削れたゼルネアスも上から縛れる。

 メガレックウザ

技  : りゅうせいぐん ガリョウテンセイ まもる しんそく
持ち物: いのちのたま
特性 : エアロック
性格 : むじゃき
努力値: H4 A252 S252
メガ前: 181-202-110-170-99-161
メガ後: 181-232-120-200-108-183

パーティーのメガ枠と禁伝枠を同時に食う贅沢な一匹。当然絶対選出。

「いのちのたま」を持たせることによって、耐久に振っていないグラードンやカイオーガを上から縛れる性能、ドーブルより速いグラカイはおそらくこいつで縛れるので、ドーブルの「ダークホール」とも相性がいい。一応7割未満の確率で無振りメガガルーラを「ガリョウテンセイ」で1撃。上から殴れても火力が足りないときは、ニンフィアやクレセリアの「てだすけ」があればほぼ問題なし、「きあいのたすき」持ちを潰したいなら、ニンフィアの「でんこうせっか」で潰せるので、ニンフィアと非常に相性がいい。S操作されても相手を削れていれば「しんそく」で縛れる。単体性能はこのGSルールで間違いなく最強。

 ドーブル

技  : ダークホール このゆびとまれ ワイドガード ニードルガード
持ち物: きあいのタスキ
特性 : ムラっけ
性格 : おくびょう
努力値: H92 B164 S252
実数値: 142-22-76-*-65-139

このパーティーはワンサポート・スリーアタック選出を主としており、そのサポート役を主に担うのがこいつである。

「ダークホール」が通りそうなときはそれで相手の動きを止め、通らなそうなときは「ワイドガード」や「このゆびとまれ」で隣のアタッカーを守りつつアタッカーで攻撃、「ニードルガード」でターンを稼ぎつつ、『ムラっけ』でチャンスをうかがうといった立ち回りも重要になることがある。

こいつの強いところは、運が良ければまず負けることはないこと、あまり運がよくなくても最低限の仕事をして勝ちにつなげることもできる。

あと「ダークホール」の圧力でゼルネアスに「ジオコントロール」を積む隙を作らせない。場を制圧する火力をぶつけることが重要なGSルールで、これ以上優秀なサポートはいない。

Hは3nで、ガルーラの「すてみタックル」の反動ダメージを最大にする調整と、B+D=Hにかなり近いようになるよう調整。『ムラっけ』でBを2段階あげれば、陽気ガルーラの「すてみタックル」くらいなら耐える。

 グラードン

技  : めざめるパワー氷 ふんか だいちのちから まもる
持ち物: べにいろのたま
特性 : ひでり→おわりのだいち
性格 : おくびょう
努力値: H4 C252 S252
実数値: 176-*-180-202-110-156(ゲンシカイキ後)

このパーティーのもう一体の伝説枠で、もう1体の範囲エース。こちらももちろん絶対選出。

役割としては「ふんか」で相手のポケモンを削る、「めざめるパワー」や「だいちのちから」で弱点をついて倒す、相手のカイオーガの水技を消す。

「ふんか」の火力を保つために、グラードンを守りながら攻める必要があるため、ドーブルと並べて動かすのが強い。「だいちのちから」や「めざめるパワー」など一貫し辛い技を採用しているため、安易に交代させないための圧力を持つ「ダークホール」との相性が良く、ドーブルと並べるのが強い。
 

ここまでがα、β、γすべてに共通するポケモン。

ここからはα、β、γそれぞれのポケモンを記す。

α ジャパンカップ予選

 クレセリア

技  : トリックルーム れいとうビーム てだすけ スキルスワップ
持ち物: オボンのみ
特性 : ふゆう
性格 : なまいき
努力値: H244 B188 D76
実数値: 226-*-164-95-176-84

β ジャパンカップ本選

 クレセリア

技  : こごえるかぜ くさむすび てだすけ スキルスワップ
持ち物: オボンのみ
特性 : ふゆう
性格 : なまいき
努力値: H244 B188 D76
実数値: 226-*-164-95-176-84

γ WCS

 モロバレル

技  : キノコのほうし まもる くさむすび いかりのこな
持ち物: メンタルハーブ
特性 : さいせいりょく
性格 : なまいき
努力値: H236 B116 D156
実数値: 219-*-105-105-132-31
 

時が進むにつれてα→β→γと変わっていった経緯は、ジャパンカップ予選時は相手のグラカイトリルパーティーを、「トリックルーム」で返して「トリックルーム」対策をすることを目的としていて、クレセリアが「トリックルーム」を持っている。

しかし、

1. 相手が「トリックルーム」返しを読んでくるので、「トリックルーム」を「トリックルーム」で返すのがうまくいかないこと
2. 「スキルスワップ」で天候を変えれば、場をひっくり返し直す必要がないと感じたこと
3. 相手のカイオーガへの打点がなさすぎると感じたこと
4. 「トリックルーム」とみせかけた「こごえるかぜ」クレセリアや、「トリックルーム」要員を選出しない戦術でこられることが多いと感じたこと

から、ジャパンカップ本戦時はβの型になった。

WCSでモロバレルになったのは、やはりクレセリア程度の「くさむすび」ではカイオーガへの打点に乏しいのと、なんかしら変えれば、相手はパーティ全体の大まかな型が変わったと1戦目で読んでくれる可能性を期待して変えた。実際クレセリアをモロバレルに変えたことによって、グラカイトリパへの勝率は上がったように思える。

次は相手のパーティーに対する選出とゲームプラン。

選出と立ち回り

vs グラゼルネ全般(Big6やBigBなど)

先発 グラードンドーブルorレックウザドーブル

相手の先発がゼルネアスから来そうならグラドーブル、ゼルネアスがこないならレックドーブルが望ましい。

レックドーブル選出をした場合は裏グラードン+ニンフィア、グラドーブル選出をした場合は裏はレックウザ+ファイアローがいい。

レックドーブルは「ダークホール」を通してドーブルを場に残すための選出、グラドーブルはドーブルを犠牲にして「ふんか」を通すための選出なので、「ふんか」を通した後に上から相手のポケモンを縛れるファイアロー、ドーブルを場に残しながら範囲技を通せるニンフィアがそれぞれの状況において望ましい。

vs オーガレック全般

先発 ニンフィアドーブルorレックウザドーブル

相手は先発からカイオーガを出すか出さないか分からないが、カイオーガが出てきたらドーブルをグラードンに引っ込める。例え相手がレックウザを裏からだしてもニンフィアの「ハイパーボイス」がレックウザに通るようになる。相手の先発が「フェイント」持ち一般ポケモンとカイオーガならほぼ勝てる。カイオーガが「こだわりスカーフ」で、レックウザが「きあいのタスキ」でなければさらにやりやすい。

そもそも強いオーガレック構築と戦うことがなかったので、具体的なゲームプランとしては、ドーブルやグラードンでサポートしつつ、できるだけ「ハイパーボイス」で削ってレックウザの「しんそく」や「ガリョウテンセイ」で上から縛れるようにすることです。

vs グラカイトリパ

先発 ニンフィアレックウザ

このパーティーには6割勝てればいいと割り切り、かなり読み合いが発生するので、そこで読み勝てばいいという結論に至った。ドーブルも相手にゼルネアスがいないのと、ガルーラやボルトロスといったドーブルが苦手とするポケモンがこのパーティに入ることが多く、基本的にこのパーティに対してドーブルは選出しないで、ジャパンカップ時はクレセリア、WCS時はモロバレルを裏に選出して要所要所で読んでいく感じで立ち回る。
 

もちろんゼルネレックやイベルタル入り構築に対する選出立ち回りも考えていますが省略。

構築経緯

パーティコンセプト

ドーブルの『ムラっけ』と、豊富な補助技で自陣を守る性能を生かし、隣のポケモンで高火力を相手にぶつけ最終的に勝つことをパーティコンセプトとした。

ダブルバトルで力を発揮する並びは、サポート+アタック、アタック+アタックだと考えていて、サポート2枚を並べるのは、僕の場合絶対にダメ。「ワンサポート・スリーアタック」と前述したが、ニンフィアも「てだすけ」とか「でんこうせっか」で「きあいのタスキ」潰しなどのサポートができて、強力な範囲エースになることも可能であり、その器用性を活かすというのもコンセプト。

ニンフィアに着目するに至った経緯

レックウザは高いSと、「しんそく」という優先度+2の技があることから、縛り性能が非常に高く、それをさらに高めるために「てだすけ」でのサポートが欲しかったことと、ドーブルという攻撃性能がないポケモンと組ませるには、相手に負担をかけられるポケモンが欲しいこと、最低限は火力がある先制技が欲しかったから。それらすべてを満たせる一般ポケモンはニンフィアしかいない。

グラレックのメリット・デメリット

グラードンとレックウザを組み合わせるメリットは、第一にカイオーガの水技に対して後出しできる駒が2枚あること。そしてグラードンが地面技に弱いところを、レックウザ後出しで透かすことができること。

デメリットは、水技を打たれることが分かっていてもレックウザを出さざるを得ないシーンなど、『おわりのだいち』を嫌な形で消されることがごくまれにあること。

さいごに

これだけ考えて作ったパーティでもDAY2スイスドロー予選すら抜けられなかった。

しかし、WCSで熱い戦いに参加できたこと、熱い戦いを間近で見れたことで僕は改めてポケモンが大好きだと思った。ポケモンがあるから21年間生きてこられた。ポケモンがなけりゃニートで発達障害でクソみたいな自分、クソみたいな人生に嫌気が刺して自殺していたかもしれない。これからも人生をポケモンに捧げて行く、僕はそう誓った。
 
 

ポケモン構築一覧
選手名鑑:Liar

2016年全国優勝。WCS世界大会DAY2抜けられず。人生で負け、ポケモンでも負けた。 Twitter→@zzNeetzz_saikyo

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