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【グロリア2016本選準優勝】Big6[VGC2016]

ポケモン

│2016.11.22

【グロリア2016本選準優勝】Big6[VGC2016]


 

成績
バトルロードグロリア2016全国大会 準優勝

はじめての方は初めまして、勝海と申します。

先日行われたバトルロードグロリア2016日本一決定大会において準優勝という成績を収めることが出来ました。そして今回使用した構築ならびに対戦ログと解説をアマルガム様に掲載していただけることになったため、本記事を書くに至りました。稚拙な文章で恐縮ですが、最後までお読みいただければと思います。

使用構築

いわゆるBIG6と呼ばれるアーキタイプであり、同時に私が長い間愛用してきた6体の組み合わせです。この組み合わせの詳細については、今更長々と私が語るまでもないと思うので省略させていただきます。

環境が成熟した今では誰もがメタの筆頭としている構築であり、それゆえに使用するに当たって障害も多いですが、常にベストの型、選出、プレイを選択できれば今でも十分に戦えるという持論があり、特に初見殺しの効きづらいBO3でこそ強さが発揮される構築タイプであると考えて今回も選択しました。

また、VGC2016環境最後の大会には思い入れのある構築で臨みたいと考えた部分も少なからずあります。今回の構築の中身は一部じーんさん(@zeen172M)のブログを参考にしており、結果的に準々決勝でじーんさん本人と対戦したときに情報量で差が付いてしまってしまったことを申し訳なく思うとともに、私の今回の好成績もじーんさんの記事を参考にすることがなければありえなかったと感じているため、この場をお借りして感謝を申し上げます。

個別解説

一般的な型を多く採用しているので型自体の解説よりも、今大会を通じての使用感などを多めに入れました。

 ゲンシグラードン

技  : ふんか だいちのちから でんじは まもる
持ち物: べにいろのたま
特性 : ひでり→おわりのだいち
性格 : おくびょう
努力値: C252 D4 S252
実数値: 175-*-180-202-111-156

使い慣れている普通の特殊グラードンを採用しました。今回の構築では追い風後にグラードンではなくドーブル・ゼルネアスを展開することが多かったので、あまり活躍させてあげられる機会がなかったのが残念です。

ドーブルを「トリックルーム」対策のS84のものから変更したことにより、相手の「トリックルーム」を逆手に取れる最遅物理型も検討していましたが、自身の使用回数と考察量の少なさから採用に踏み切ることが出来なかったのでここは調整不足であったと感じました。

 ゼルネアス

技  : ムーンフォース マジカルシャイン ジオコントロール まもる
持ち物: パワフルハーブ
特性 : フェアリーオーラ
性格 : ひかえめ
努力値: H220 B108 C84 D4 S92
実数値: 229-*-129-178-119-131

テンプレートとも言える技構成で、性格と配分は控えめで耐久に振ったものを採用しています。

正直物理耐久と火力はある程度あれば良いと考えているため、その点に特化するよりも相手のゼルネアスの耐久値を把握しやすくするために素早さに多めに努力値を割きました。(自分のより速いゼルネアスは物理耐久が低いことが多い)

ここまで素早さを上げた割には最速ドーブルよりも低いS設定にしていますが、BIG6に対して初手に最速ドーブルを投げられ、その上で「ダークホール」から入られることが経験上あまりなかったこと、上を取っていてもどうせ「きあいのタスキ」で耐えられて後攻催眠を入れられてしまうため、それよりは先制で催眠を受けてから即起きの可能性に掛ける方が後々の展開を考えるとまだ分があると考えたため、最速ドーブル抜きまで上げることはしませんでした。

ガルーラ

技  : おんがえし グロウパンチ かみくだく ねこだまし
持ち物: ガルーラナイト
特性 : きもったま
性格 : ようき
努力値: H4 A244 B4 D4 S252
メガ前: 181-146-101-*-101-156
メガ後: 181-176-121-*-121-167

ゲンガーに「ねこだまし」を打ちたい場合が多々あるため『きもったま』を採用しました。BO3になると『せいしんりょく』が有効に働く場面も確かに多いのですが、ゲンガー入りへの立ち回りの柔軟性が上がることを考えるとこちらの特性を選択するほうが最終的な勝率は高くなると思っています。

悪技は詰め筋になれる「ふいうち」を好んで使用していましたが、今回は構築全体で「トリックルーム」対策をする必要があったため、ドータクンへの打点を持つために「かみくだく」を採用しました。

実際にROUND5のコウさん戦で「トリックルーム」を貼られる前にドータクンを倒してくれたので変更してよかったと感じています。

技スペースがあれば、
「かみつく」「しんぴのまもり」「がんせきふうじ」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」「まもる」「けたぐり」など、ほかに採用したい技もたくさんありました。

細かい配分の話になりますが、H4 A252 S252振りよりもH4 A244 B4 D4 S252振りの方が相手のメガレックウザの珠「ガリョウテンセイ」やメガガルーラの「けたぐり」、ゲンシグラードンの「ふんか」を耐える確率が僅かながら上がります。

これよりもAを削ると、「おんがえし」で相手の物理特化ドーブルが確定で落ちなくなってしまうので、これ以上耐久に振ることはしませんでした。

今大会でもROUND1のウォルフォンさん戦において、メガレックウザとのラス1タイマンで珠「ガリョウテンセイ」を残りHP2で耐えて制してくれたので、細かい調整を施しておいて良かったと感じています。

 メガボーマンダ

技  : ハイパーボイス すてみタックル おいかぜ ほえる
持ち物: ボーマンダナイト
特性 : いかく→スカイスキン
性格 : せっかち
努力値: A52 C204 S252
実数値: 170-162-90-156-100-167

実は4枠目は「まもる」を採用したつもりでしたが・・・。
恥ずかしながら今回使用する個体を間違えて対戦に臨んでしまいました。

今回はBIG6ミラーに対してファイアロー・ボーマンダの先発を選出することを決めていたため、ボーマンダの「まもる」は必須でした。

相手のガルーラ・ドーブル選出に両守るで「ねこだまし」+「ダークホール」を防いだり、相手の「ねこだまし」+「ジオコントロール」を決められた次のターンに、ボーマンダ→「まもる」、ファイアロー→「おいかぜ」を選択して切り返すことを想定していたためです。

しかし、かえって「まもる」がないことで強気の選択を後押ししたり、決勝戦で見せ場を作ってくれたりしたので結果的には良かったのかなと思っています。

メガレックウザの増加や鋼タイプへの打点として、それぞれ「りゅうせいぐん」や「だいもんじ」も選択肢に上がりましたが、他の技の優先度が高かったため今回の採用には至りませんでした。

私自身、長いことBIG6と呼ばれるの6体を使用していながら正直あまりメガボーマンダ自体は評価しておらず、途中何度も変更しようとした枠ではありましたが、抜くたびに相手の物理や炎ポケモンが厳しくなったため結局戻ってきた枠でした。

しかし今大会ではメガガルーラと5分の選出率であり、とても活躍してくれました。最後の最後に1番評価が上がったポケモンで使い続けてよかったと思います。

 ファイアロー

技  : ブレイブバード ちょうはつ おいかぜ まもる
持ち物: いのちのたま
特性 : はやてのつばさ
性格 : いじっぱり
努力値: H44 A252 B4 D20 S188
実数値: 159-146-92-*-92-170

ファイアロー自体が勝ち筋のひとつになれる「つるぎのまい」を好んで使用していたこともありましたが、今回はBIG6ミラーや相手のトリックルームパーティにも積極的に選出していくために「ちょうはつ」「まもる」を採用しました。

レックウザ・ゼルネアスのパーティに強くなれる「ファストガード」とも迷いましたが、「まもる」の方が立ち回りを考える上でほしいと思ったためこちらを選択しました。

飛行技一本なので「ひこうプレート」を持たせるのもありですが、微妙に火力が足りなくなる場面が多いので縛り範囲を広げるために「いのちのたま」を持たせましたが、大正解だったと思います。

私はこのポケモンを高く評価しているためBIGBやBIGCと呼ばれる構築が台頭してからも、構築から抜くことはありませんでした。
今大会でもゼルネアスとともにほぼ全試合に選出しており、十二分に力を発揮してくれました。

 ドーブル

技  : ダークホール ねこだまし ワイドガード ニードルガード
持ち物: きあいのタスキ
特性 : ムラっけ
性格 : ようき
努力値: H252 B4 S252
実数値: 162-40-56-*-65-139

今大会に臨むに当たって役割・型を大きく変更したのがこのポケモンです。

長い間S実数値を意図的に落としたトリックルーム対策の型を愛用していましたが、そもそも後ろ向きな採用理由であり1番強いドーブルの型ではないと感じていたため、今回思い切って1番強いと思っている型である最速襷型に変更しました。

それに伴って構築や選出の細部を変更する必要は出てきたものの、それを加味しても余りある活躍をしてくれました。具体的には「おいかぜ」中に相手のメガボーマンダや「ちょうはつ」ファイアローに先制して「ダークホール」を決めることで、より有利な盤面を作ることが出来ていました。

前日に行われたラストチャレンジにおいて、全く別の構築ではありますが、この型の強さを改めて確認することが出来たのが本大会で採用に踏み切るにあたって大きかったです。

実は今大会で「ダークホール」を打った試合では勝敗に関係ない場面以外は全て当ててくれ、それが勝ちに直結した試合もあったため、1日を通して非常に運に恵まれていたと感じています。

ちなみに「ワイドガード」の枠は「キノコのほうし」「ちょうはつ」「このゆびとまれ」「へんしん」「がむしゃら」「フェイント」「トリックガード」なども候補に挙がりました。

「ワイドガード」が安定択となる場面が多く存在することや、カイオーガ・グラードンの構築にある程度強くなれることから、今回は「ワイドガード」を選択しましたが、これは正解だったとも不正解だったとも言えなかったです。

もっと考察を重ねていればベストな技選択が出来ていたと思います。

対戦ログ+簡易解説

Round1 ウォルフォンさん

ゼルネアス/レックウザ/ファイアロー/ドーブル/コジョンド/マリルリ

○ 1:S7KG-WWWW-WW57-3TLD
ファイアロー/グラードン/ガルーラ/ゼルネアスvsコジョンド/ゼルネアス/ファイアロー/レックウザ

レックゼルネとのマッチアップでは初手にレックウザが投げられることもありますが、相手の一般枠を見る限り後ろレックウザを先発に置くと後発に置くポケモンがいなくなるような気がしたので、初手にレックウザが来る可能性は低いと考えました。初手にレックウザが来た場合は半ば諦めながら情報を割れるように戦うことにします。

予想外にゼルネアスが「こだわりスカーフ」だったり、じゃあファイアローは「レッドカード」だろうと思ったら鉢巻だったりで、自身のアンテナがズレており全く噛み合いませんでしたが、最後にメガガルーラが珠「ガリョウテンセイ」を耐えてくれたため、運良く勝利することが出来ました。

○ 2:JE7W-WWWW-WW57-3TLV
ガルーラ/ファイアロー/ドーブル/ゼルネアスvsコジョンド/レックウザ/ファイアロー/ゼルネアス

1戦目で割れた情報から、こちらの「おいかぜ」展開に付いてこれないだろうと感じたため、初手から確実に「おいかぜ」を貼り、後発でドーブルゼルネアスを展開するプランを取ることに。

ドーブルが初手に出てきても「こだわりスカーフ」ではないことがわかっているのでどうにかなると思っていました。
狙い通りにファイアローとゼルネアスで有利を取っていって勝利することが出来ました。

1-0

Round2 ゴッドアルスさん

ゼルネアス/レックウザ/ファイアロー/ドーブル/ガルーラ/ライチュウ

○ 1:WLMW-WWWW-WW56-S2RT
ファイアロー/グラードン/ボーマンダ/ゼルネアスvsガルーラ/ドーブル/ゼルネアス/ファイアロー

またもレックウザ/ゼルネアスの組み合わせ。今回は初手レックウザもあるかもしれないと考えて後ろにボーマンダを選出したところたまたま活躍しましたが、このときに「まもる」が「ほえる」になっていることに気付き、この対戦とは関係ない部分で焦っていました。
ファイアローの「まもる」が狙い通りに機能した対戦でもあります。

○ 2:CNMG-WWWW-WW56-S2TW
ファイアロー/ボーマンダ/ゼルネアス/ドーブルvsガルーラ/ドーブル/ゼルネアス/レックウザ

1戦目にファイアロー・グラードンを見せたので、次は初手にレックウザが来る可能性が高いと考えボーマンダを初手に置きました。
実際の相手の選出はまたしてもガルーラ・ドーブルでしたが、1戦目で失敗したガルーラドーブルを2戦目で続投してきた場合は味方に「グロウパンチ」を選択するか、ドーブルがS操作技(今回で考えられるのは追い風)を選択して来る確率が高いと経験していたため、初手を決め打ちしたのがうまくいきました。

2-0

Round3 2-0 あさぎさん

BIG6

○ 1:EGKG-WWWW-WW56-S4M6
ファイアロー/ボーマンダ/ゼルネアス/グラードンvsファイアロー/ゼルネアス/グラードン/ボーマンダ

BIG6への選出は決め打ちしていたので特筆することはなし。
「こだわりスカーフ」ゼルネアス、「レッドカード」「まもる」ファイアロー、ボーマンダの「ほえる」が(おそらく)ないことがわかりました。今バトルビデオを見返してみると途中の立ち回りがかなりブレていると感じます。

○ 2:BWLW-WWWW-WW56-S4MQ
ガルーラ/ゼルネアス/ファイアロー/グラードンvsグラードン/ゼルネアス/ボーマンダ/ファイアロー

経験上1戦目に「レッドカード」を見せている相手は2戦目に「レッドカードを警戒してくるだろう読み」を選択する場合が多いため、
強気にゼルネアスを動かしたのが功を奏しました。

3-0

Round4 みずみさん

グラードン/カイオーガ/ガルーラ/クチート/ドータクン/ドーブル

× 1:動画参照
ドーブル/ボーマンダ/ゼルネアス/グラードンvsガルーラ/ドータクン/カイオーガ/グラードン

各オフやオンライン大会で結果を残している構築。ある程度中身は把握していましたが、それを加味しても分が悪いと感じていました。クチートが選出されることも考慮してこの選出をしましたが、よく考えてみれば出てくるはずもないので、そもそも選出に問題があったような気がします。「ダークホール」も「ほえる」も通させてもらえずに敗れてしまいました。

× 2:動画参照
ガルーラ/ファイアロー/ゼルネアス/ドーブルvsガルーラ/ドータクン/カイオーガ/グラードン

トリル始動を許すのは承知の上で「グロウパンチ」+「ブレイブバード」でガルーラを処理し、「かみくだく」でドータクンを処理してからドーブルの「ダークホール」を決めるプランでしたが、そもそもガルーラに耐えられてしまったり「さいみんじゅつ」でこちらのガルーラを止められてしまったりで成す術もなく敗れてしまいました。2戦目の選出はある程度正解に近いとは思っていますが、この構築への選出・立ち回りをもっと考案しておくべきでした。

3-1

Round5 コウさん

グラードン/カイオーガ/ガルーラ/ボーマンダ/ドータクン/ドーブル

○ 1:72NG-WWWW-WW56-SAAZ
ガルーラ/ファイアロー/ゼルネアス/ドーブルvsガルーラ/グラードン/カイオーガ/ドータクン

先ほどのみずみさんと1体違いですが、おそらくライジングさん(@light_Ragnaros)が使用していたものと似たような構築だと目星を付けながらも、みずみさんのパーティを模倣したものであった場合にも備え、どちらにもある程度対応できる選出をしました。
このタイプの構築とは数え切れないほど対戦していたので、予選抜けが掛かっていながらも落ち着いて対戦することが出来ました。
ガルーラの「かみくだく」が上手く機能した対戦でした。

○ 2:ZC6W-WWWW-WW56-SABU
ガルーラ/ファイアロー/ゼルネアス/ドーブルvsボーマンダ/ドーブル/ドータクン/カイオーガ

同じ選出で特に問題ないと感じたため続投、相手はおそらくこちらの1戦目を意識した選出。「ダークホール」をきっちり決めてくれて予選抜けを確定させることが出来ました。

4-1(4位抜け)

準々決勝 じーんさん

BIG6

○ 1:669G-WWWW-WW56-SC4G
ボーマンダ/ファイアロー/グラードン/ゼルネアスvsボーマンダ/ゼルネアス/ドーブル/ファイアロー

BIG6ミラーへ決めていた選出
初手で数的不利は取りましたが、相手ゼルネアスに挑発を打ち込むことが出来たので、一方的に「ジオコントロール」展開に持ち込むことが出来たのが大きかった気がします。最後は比較的有利な択ゲーを制して勝利することが出来ました(相手はこちらの「ファストガード」警戒で「おいかぜ」を選択していたようです)。

○ 2:W92G-WWWW-WW56-SC5L
ボーマンダ/ファイアロー/ゼルネアス/ドーブルvsボーマンダ/グラードン/ファイアロー/ゼルネアス

今日1日を通してグラードンを活躍させられていないことを感じたため、ドーブルに変更。
「おいかぜ」からドーブルゼルネアスを展開する立ち上がり。途中相手のファイアローの「ちょうはつ」より先に「ダークホール」を打ち込むことが出来たので、最速を選択してよかったと感じました。

準決勝進出。

準決勝 らんぷさん

グラードン/ゼルネアス/ボーマンダ/ファイアロー/ドーブル/クレセリア

○ 1:AUYG-WWWW-WW57-3T55
ガルーラ/ゼルネアス/グラードン/ファイアローvsドーブル/ゼルネアス/ファイアロー/ボーマンダ

いわゆるガルーラ抜きBIGC
ガルーラ抜きBIG系統には「ねこだまし」+ゼルネアスの通りが良いのでこの先発を基本としています。
ガルーラ・ゼルネアスとドーブル・ゼルネアスの対面の初手はお互い様々なパターンが考えられるのですが、ゼルネアスに「ねこだまし」、ドーブルに「ムーンフォース」のパターンが1番リスクとリターンの釣り合いが取れていると思っています。

結果的に「ニードルガード」を選択されてしまい、『ムラっけ』で相手のドーブルのすばやさが上がってしまうものの、命中率が下がっていたことから、次のターンに相手が「このゆびとまれ」を選択していたので、こちらもゼルネアスを展開することが出来ました。

最後ゼルネアスを下げたのは相手ボーマンダへの打点がなくなることを恐れたためですが、そのまま数で押していって問題なかった気がします。

○ 2:ZRCG-WWWW-WW57-3T5F
ドーブル/ゼルネアス/ボーマンダ/ファイアローvsドーブル/ボーマンダ/グラードン/ゼルネアス

初手に「ねこだまし」+ゼルネアスは継続するものの、ボーマンダも出したかったのでこの選出。
命中率が下がってしまったものの「ダークホール」をしっかりと当ててくれたのでそのままゼルネアスで制圧できました。
決勝進出。

決勝 YTさん

グラードン/ゼルネアス/ボーマンダ/ライチュウ/ファイアロー/モロバレル

× 1:動画参照
ガルーラ/ゼルネアス/ドーブル/ファイアローvsファイアロー/グラードン/ボーマンダ/ライチュウ

ライチュウとボーマンダが先発に来る選出が頭に強くチラついていたので、正直ファイアロー・グラードンの選出は予想外でした。

ライチュウとボーマンダの存在からこちらのボーマンダやファイアローを初手に出す選択肢が浮かばなかったため、ものの見事に選出誘導に引っかかってしまい、初手の対面からそのまま対戦を有利に進められてしまう結果に。なんとかワンチャンスを見出してみるもしっかり最後に「フェイントライチュウ」で詰められてしまいました。

× 2:動画参照
ボーマンダ/グラードン/ファイアロー/ゼルネアスvsライチュウ/ゼルネアス/ファイアロー/ボーマンダ

先発はファイアロー/グラードンを続投してきたときのためのボーマンダと、ライチュウ/ゼルネアスが選出されたときのためのグラードン
後発は勝ち筋のゼルネアス、カバーが効くファイアロー

正直初手の対面は予想の範囲内だったのですが、3ターン目、6ターン目以降の選択がベストではなかったと思います。

3ターン目は思考時間が足りずに結局よくわからない選択をしていましたが、「おいかぜ」+「ふんか」がおそらくベストの選択だったと思います。ライチュウに「ブレイブバード」を打った場合は、反動でファイアローが倒れてしまうために「おいかぜ」が貼れず、そのまま制圧されてしまうのでなしです。

5ターン目の「ほえる」に関しては、1ターン目に相手ライチュウの「ねこだまし」で怯んだターンの行動順で、「ほえる」の気配を見せていなかったため、9割方決まると思いました。ちなみに「すてみタックル」をゼルネアス、ボーマンダに「ムーンフォース」を選ぶパターンも、死に出しライチュウからその後不利択ながら勝ち筋は残せます。

6ターン目は一見5分5分の2択ゲーに見えますが、択の選び方として1戦目に「フェイント」を見せられていることから、相手がゼルネアス方向に「ねこだまし」を打ってくる可能性の方がはるかに高いと感じてはいました。しかしその上でおそらくボーマンダの選択は「ハイパーボイス」だと何故か思ってしまったこと、それなら守らなくてもいいか、「フェイント」を選んでくれる可能性も0ではないしと考えて、甘えた選択を選んだ結果、「ねこだまし」と「すてみタックル」を集中されてしまい、次の「すてみタックル」やファイアローの「ブレイブバード」を耐えられない体力になってしまい、負けがほぼ濃厚となってしました。

後出しの言い訳にはなりますが、ここにきて決勝の緊張感からか2日間の疲れからか、
大きなミスをしてしまいました。1日で1番反省しているターンです。

十分に準備した上で対戦中にミスをしなかった方が勝つルールだと考えているので、1ターンのミスもなかった相手が優勝するのは道理だと思います。
本当に強かったと思います。YTさん優勝おめでとうございます。

選出回数まとめ(全8マッチ16試合)

グラードン:8
ゼルネアス:16
ガルーラ:8
ボーマンダ:8
ファイアロー:15
ドーブル:9

まるでゼルネアスとファイアローが伝説枠かのような偏りですね。

おわりに

環境の最終局面にして特定構築を相手にした際の理解度の足りなさ、体力・集中力の無さと言ったプレイヤーの至らなさを痛感させられる悔しい結果となりました。特に前者については練習してきた構築相手にはストレートで勝ち、そうでない構築相手にはストレートで敗れているという今大会の結果が全てを物語っていると思います。

とはいえ、自身がこれまでに積み重ねていたVGC2016ルールならびにBO3ルールの練習量が今回の好成績に繋がったことも事実であり、「練習量の伴った結果を出す」ということを信条としている私にとって、自身の今までの取り組みが今回の準優勝と言う結果に結びついた点については素直に嬉しく思います。

今回のルールは数年振り(3年?)に精力的に取り組んだルールだったにも関わらず、公式大会では満足のいく結果が残せませんでした。そんな消化不良だった私のようなプレイヤーに再び大きな大会で表舞台に立てる機会をくださったmasaさんをはじめとしたバトルロードグロリアのスタッフの皆様、参加者の方々、その他関係者の皆様が作り上げてくださった本当に素晴らしい大会に参加することが出来て幸せに思います。益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

正直私自身、年度によってモチベーションにかなり波があるタイプなのですが、
読者の方々にもまた新作でお会いすることが出来ればと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ポケモン構築一覧

【2010】東京BTop256【2013】JapanCup優勝【2016】Wi-fi大会→優勝2回/Nugget Bridge→Holiday Scramble:Top4/NBM5:Top16/NPA5:Cruisers/NBi5:Top32/バトルロードグロリア:準優勝 にわか趣味としては野球、麻雀等

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