警察密着24時!~コントローラー騒音問題の真相に迫る!~
めがね/Megane│2017.2.22
2017年。人々の欲と憎悪はとどまることを知らなかった。
昨年に引き続き、ニュースでは政治基金に関する裏金問題や凶悪な殺人事件など数々の汚職と凶悪犯が世間を騒がせている。だが、今警察がその威信をかけて捜査しているのは政治問題でもなければ殺人事件でもない。「コントローラーのカチャカチャ音による騒音問題」に警察と近隣住民は頭を悩ませていた。
そして今回、我々取材班は騒音問題の現場に警察が突入する様子に密着取材したと共に、「元カチャカチャしていた人物A」に話を聞くことができた。
元カチャカチャしていた人物Aの証言
元カチャカチャしていた人物A・年齢不詳・職業不明
今回取材に応じてくれたのは都内某所に在住のAという人物だ。残念ながらプライバシーの観点から名前や年齢は明かせない。
―何故、カチャカチャ音を?
やめられないんです。家に帰ってカチャカチャ。スカイプしながら片手間にカチャカチャ。何度電話している最中友人に「うるさい」と言われたことか。
―なかなか症状が重かったようですね。今でもカチャカチャしたいと思いますか?
ええ。正直毎日でもしたいです。カチャカチャしているとまるで自分の手足みたいで快感なんですよ。比喩表現みたいに聞こえるかもしれませんが、手足のように動かせるその自由さが辞められない理由です…。
―あなたの仲間も皆カチャカチャを?
していましたね。皆で集まってカチャカチャすることを仲間たちの間で「オフ会」って呼ばれています。内緒ですよ?
―なるほど…。その「オフ会」というところへ行ったら皆カチャカチャしているんですか?
していますね。普段は会社勤めで働いているバリバリの営業マンも、あどけない顔をして世間話をしているあの娘も、オフ会へ行けば皆でカチャカチャしていますよ(笑)オフ会の間は「聖のカチャカチャ時間」と呼ばれています。
―受け入れがたい事実ですね。核心に迫るようですが、カチャカチャ音の大きさについて何かお話はありますか?
昔の話ですが、オフ会へ行って買い出しに出て行ったんですけれど、戻る部屋がわからなくなってしまったんです。電話も通じず困り果てた末、端から一部屋ずつドアに耳をあてカチャカチャ音を頼りに部屋を探し当てました(実話)
―近隣住民がその騒音に頭を抱えていることはご存知ですか?
そうは言いますけれど、音が少し特徴的なだけで音量自体は人の話し声とほぼ変わらない大きさですよ。
―ありがとうございました。これは真偽を確かめる必要がありそうですね。
警察による突入現場へ密着
―ここは都内某所の閑静な住宅街。人々は帰路につき1日の疲れを癒している夜、警察はある現場に張り付いていた。
「まだ始まらないな…。」
「つい先ほど、アパートにいつもの男が入りました。始まるのも時間の問題でしょう。」
「今日こそ”あのゲーム”によるカチャカチャ音の現場を押さえるぞ。」
「そうですね。でも、何故そこまでこの問題にこだわるのですか?」
「決まっているだろう。市民の安全のためだ。」
「あ、肩にゴミついてる。」
―そして時刻が夜9時を回った時、事態は一変した。。
\カチャ…。/
「ん?」
\カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ/
「先輩!この音は!」
「間違いない。部屋の外まで鳴り響くこの音、最近問題になっている騒音問題の犯人だ!乗り込むぞ!」
バン!!!
「警察だ!!!問題になっているそのソフトをだせ!」
「え?急になんですか?」
「とぼけても無駄だ。君たちにはコントローラーによる騒音疑惑がかけられている。」
「何を言っているんですか!僕たちはただマリオパーティーをしていただけです!」
「マリオパーティー…だと?」
「どうやらそのようですね。それに、見てください。」
「これは…。」
「カスタムロボ!?」
「普通にゲームをしていただけなのに。」
「見誤ってしまった。64でオールナイトする大学生だったか…。」
「徹夜で64とかめちゃくちゃ楽しいやつですからね。」
「マリオパーティーとカスタムロボは確かにコントローラーを酷使することで有名だ。なんたる失態。」
「今回も例のゲームをプレイしている現場は押さえられませんでしたね。」
「ああ、だが真相には近づいている。我々が大乱闘スマッシュブラザーズDXのプレイ現場へ乗り込む日もそう遠くはないだろう。」
「そういえば…。」
「ん?」
「先ほど、本部から通信が入り新たな手がかりを見つけました。」
「どんな情報だ?」
「どうやらTwitterで『#スマブラDX_オフ会』というハッシュタグで検索すると各オフ会の情報がひと目で分かり、定期的に参加者の募集がかけられているようです。」
「Twitterで『#スマブラDX_オフ会』と検索だな。よし!これをもとに大乱闘スマッシュブラザーズDXのプレイ現場へ今度こそ乗り込もう。」
「はい!まずはTwitterで『#スマブラDX_オフ会』と検索です!!!」
―欲と憎悪が渦巻く限り街は眠らない。市民の安全を守る警察官は今日も昼夜を問わず真相を追いかけ続ける。頑張れ警察。負けるな警察。あと、実際はそんなにうるさくない。
おわり
めがね/Megane
スマブラDXプレイヤー。ビジョンキャンセルが得意。
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